扇風機の電気代はどれくらい?エアコンとの違いや節約のコツも解説
夏場に扇風機をよく使っているものの、電気代がどれくらいかかっているのか気になる人も多いと思います。
扇風機の性能や使い方にもよりますが、仮に弱(20W)で稼働させると1時間につき約0.62円です。エアコンと比べて大幅に安いので、うまく活用すれば電気代を抑えられます。
この記事では、扇風機とエアコンの電気代の違いや、電気代節約のコツについて解説します。
扇風機の電気代はいくら?

扇風機を含む電化製品の電気代は、以下の計算式によって算出できます。
消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)=電気代
※消費電力がWの場合、1,000で割ってkWhに換算する
例えば、扇風機を弱(20W)に設定して1時間稼働させた場合、次のような計算式になります。
0.02kW(20W)×1時間×31円=0.62円
※電力量料金単価は2026年3月現在の目安である31円/kWh(税込)を使用
※出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会
消費電力は扇風機によって異なるため、上記の金額はあくまで目安として参考にしてください。
【風力別】扇風機にかかる電気代
扇風機にかかる電気代をイメージしやすくなるよう、風力・期間別に分けて表形式でまとめました。
風力設定は弱(20W)・中(35W)・強(50W)の3段階としています。
| 風力設定 | 消費電力 | 1時間あたり | 1日 (8時間) | 1か月 (30日) |
|---|---|---|---|---|
| 弱 | 20W | 約0.62円 | 約4.96円 | 約149円 |
| 中 | 35W | 約1.09円 | 約8.68円 | 約260円 |
| 強 | 50W | 約1.55円 | 約12.40円 | 約372円 |
毎日1日8時間のペースで稼働した場合でも、1か月の電気代は150~400円程度で済みます。
性能やモデルによって多少の変動があるとはいえ、扇風機の電気代は非常に安いです。
扇風機とエアコンにかかる電気代の違い
エアコンは扇風機と比べて消費電力が非常に大きいため、夏場の電気代が高くなる最大の要因といっても過言ではありません。
エアコンの消費電力が600Wなら1時間当たりの電気代は次のように算出できます。
0.6kW(600W)×1時間×31円=18.6円
実際はエアコン自体の性能や部屋の広さによって変動しますが、電気代が扇風機の30倍以上になるケースも想定されます。
エアコンは年々暑くなる夏に欠かせない電化製品ですが、稼働時間や使い方には注意しましょう。
扇風機の電気代はモーターによって変動する

扇風機のモーターは大きく分けて「ACモーター」と「DCモーター」の2種類があります。
搭載されているモーターによって電気代は変動するため、どの扇風機を使用するかという点も重要です。
ACモーターとDCモーターの概要をそれぞれ簡潔にまとめました。
| ACモーター | DCモーター | |
|---|---|---|
| 電圧 | 交流 | 直流 |
| 消費電力 | 大きい | 小さい |
| 本体価格 | 安い | 高い |
| 風量設定 | 弱・中・強の3段階が一般的 | ACモーターより細かく調節できる |
| 機能性 | シンプル | 多機能 |
| 運転音 | 大きい | 小さい |
各モーターの詳細についても解説します。
ACモーター
ACモーターとは、AC(Alternate Current)と表される交流電源で動作するモーターで、構造・機能性がシンプルなのが特徴です。
本体価格は、一般的に2,000~7,000円程度と比較的安価です。構造がシンプルゆえに耐久性が高く、長期間使い続けても故障しにくいというメリットもあります。
一方、ACモーターの風量設定は弱・中・強の3段階だけのモデルがほとんどで、細かい調節はできません。
DCモーターと比較すると消費電力が大きく、本体価格が安い代わりにランニングコストは高くなります。
また、運転音が大きいため、睡眠や勉強の妨げになりやすい点もデメリットです。
DCモーター
DCモーターとは、DC(Direct Current)と表される直流電源で動作するモーターです。
ACモーターと比較したときのメリットは以下の通り。
- 風力を細かく調節できる
- ACモーターと比較して消費電力が少ない
- 運転音が小さい
モーターの回転数を制御しやすい設計のため、風力を細かく調節できます。ACモーターと比較して消費電力が少ないため、電気代を抑えられる点もメリットです。
また、運転音が比較的小さく、睡眠中や勉強中に稼働させやすい点も魅力です。
しかし、性能が優れている分1万円を超えるモデルも多く、本体価格は高めです。シンプルな使い方をするなら、安価なACモーターの扇風機の方が無難と言えるでしょう。
扇風機を使った電気代節約の4つのコツ

扇風機は使い方を工夫すれば、電気代節約に役立つアイテムです。
以下のようなコツを実践することで、より効率的に運用できます。
- エアコンと併用する
- 除湿機・除湿機能と併用する
- 扇風機の設置場所を工夫する
- タイマー機能を使う
1.エアコンと併用する
エアコン(冷房)と扇風機を併用すると、夏場の電気代を節約しやすくなります。エアコンから出る冷気を扇風機の風で循環させることで、室温が一定に保たれるためです。
冷房効率を上げるなら、扇風機の代わりにサーキュレーターを使うのも一案です。サーキュレーターは空気を循環・攪拌させるのが目的であり、扇風機と違って直線的な風を送り出します。
扇風機とサーキュレーターの電気代はほとんど変わらないため、目的や状況に合った方を選びましょう。
2.除湿機・除湿機能と併用する
除湿機で室内の湿気を取り除くと、体感温度が下がりエアコンの設定温度を上げても、涼しい状態を維持しやすくなります。
結果的にエアコンのパワーを下げられるため、電気代節約につながるのです。
また、扇風機と除湿機を併用することで、扇風機の風から不快な湿気がなくなるため、より快適に過ごせます。
自宅に除湿機がない場合、エアコンの除湿機能で代用しても問題ありません。
3.扇風機の設置場所を工夫する
扇風機は設置場所によって効果が変わるため、状況に合わせて調整するのが大切です。
外気温が室温より低い場合は、窓際に内向きに設置して冷たい空気を取り込みましょう。逆に、室内に熱気がこもっているときは、窓の外に向けて設置して熱を排出するのが効果的です。
エアコンを併用する際は、エアコンの風が落ちてくる場所に扇風機を置き、冷気を部屋全体に散らすように送風すると、冷房効率がアップします。
4.タイマー機能を使う
タイマー機能を活用することで、扇風機の消し忘れやつけっぱなしを防止できます。
扇風機の電気代自体は安いものの、ムダな電力消費が積み重なるとそれなりの金額になってしまいます。
また、長時間の連続稼働によって扇風機本体の寿命が短くなるのもデメリットです。睡眠中などに扇風機の風が当たり続けると、身体が冷えてしまう恐れもあるため、タイマー機能を有効活用しましょう。
電気代を節約したいなら電力会社の見直しもあり!

扇風機やエアコンをうまく活用したうえで、さらに電気代を下げたい人は、電力会社や契約プランの変更を検討しましょう。
電力会社を見直すときは、以下のポイントを確認してください。
- 基本料金(使用量に関係なくかかる料金)
- 従量料金(使用量に応じてかかる料金)
- 解約金の有無
- 割引やキャンペーンの内容
電気とガスをセット契約すれば、電気代に加えてガス代も節約できる可能性もあります。
お得なキャンペーンが適用される、支払先を1本化できるといったメリットもあるため、ぜひ検討してみてください。
扇風機の電気代でよくある質問

扇風機の電気代に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q.扇風機は1日中つけっぱなしにしても電気代は安い?
扇風機の1時間当たりの電気代は風力や消費電力によって変動しますが、おおよそ0.6~1.5円程度です。
仮に強(50W)で1日中つけっぱなしにしても、電気代は37円程度で済みます。
一方、エアコンを1日中つけっぱなしにした場合、電気代は500円を超える可能性もあるため、扇風機は1日中つけっぱなしでも電気代は安いと言えるでしょう。
Q.扇風機の形状によって電気代は変わる?
扇風機の形状は大きく分けて「リビングファン」「タワーファン」「羽根なし」の3種類があります。
機能性や運転音に違いはあるものの、電気代はほとんど変わりません。
それぞれの特徴も簡潔にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
リビングファン
- モーターで羽根を回転させて風を送り出すスタンダードな扇風機
- 本体価格が安いので購入しやすい
- 首振りと高さ調節の範囲が広く、風向きを調節しやすい
タワーファン
- 外から見える羽根がない縦長の扇風機
- 本体がスリムなので狭い場所に設置しやすい
- デザイン性が高い
- 運転音はやや大きい
羽根なし
- 羽根の代わりに特殊な送風機構を搭載した扇風機
- 羽根がないので安全性に優れており、手入れも簡単
- 運転音はやや大きい
扇風機をうまく活用して電気代を節約しよう
扇風機の最大の魅力は、エアコンに比べて電気代が圧倒的に安いことです。1時間あたりの電気代が1円未満で済むケースも珍しくありません。
単体で使うだけでなく、エアコンや除湿機と併用することで、さらなる節電効果が期待できます。夏場の光熱費を賢く抑えるために、ぜひ扇風機をフル活用しましょう。
また、根本から電気代を下げたいなら、電力会社や契約プランの見直しも効果的です。
特に電気とガスのセット契約をすれば、光熱費全体を安く抑えられる可能性があります。この機会に、電力会社の見直しも検討してみてください。

