エアコンをつけっぱなしにすると電気代はどうなる?節約方法や上手な使い方を紹介
「エアコンはつけっぱなしにすると電気代が安くなる」と聞いたものの、「実際の電気代はいくら?」と疑問に感じている人も多いと思います。
この記事では、エアコンを1日中つけっぱなしにした際の電気代の目安を紹介するとともに、つけっぱなしにするメリット・デメリットを解説します。
連日の猛暑日や、ペットを飼っているご家庭など、エアコンをつけっぱなしにしている方は、ぜひ参考にしてください。
社を見つけるが大変エアコンを1日中つけっぱなしにしたときの電気代の目安
まずは、エアコンを1日中つけっぱなしにしたときの電気代がどのくらいかかるのか見ていきましょう。
エアコンの電気代は、以下の計算式で目安となる金額を算出できます。
消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)=電気代
※消費電力がWの場合、1,000で割ってkWhに換算する
エアコンを1日中つけっぱなしにした場合にかかる電気代を算出すると、以下のようになります。
【条件】
- 消費電力:冷房時0.58kW/暖房時0.47kW
- 使用時間:24h
- 電力量料金単価:31円/kWh(税込)※2026年3月現在
冷房:0.58kW×24h×31円=431.52円
暖房:0.47kW×24h×31円=349.68円
エアコンの機種によって消費電力は異なるため、上記の金額はあくまで目安です。
また、実際の電気代は、設定温度や使用環境によっても変動する点に留意しましょう。
エアコンをつけっぱなしにするメリット

ここからは、エアコンをつけっぱなしにすることでどのようなメリットがあるのか解説します。
消費電力を抑えやすくなる
エアコンは、こまめに電源をつけたり切ったりすることを繰り返すよりも、つけっぱなしの方が消費する電力は少なくなり、電気代を抑えられる可能性が高いです。
理由は、エアコンが最も電力を消費するのが、運転開始直後とされているためです。
エアコンの運転開始から設定温度に達するまでの時間は、室内の温度と設定温度の差によって変動するため、温度差が大きければ大きいほど、消費する電力も多くなります。
特に、夏場の夜間は外気温が下がるため、つけっぱなしにしても消費電力は少なく済みます。
暑さ・寒さによる不快感が解消される
1日中エアコンをつけっぱなしにすることで、「帰宅したら室内の方が暑い」「冬の朝は寒くてなかなか起きれない」といった不快感から解放され、快適に過ごしやすくなります。
エアコンのつけっぱなしは、帰宅してから快適な室温になるまでのタイムラグも短縮できるため、ストレスも少なくなります。
快適な睡眠環境を整えられる
エアコンを1日中つけっぱなしにしておくことで室温を安定させられるため、睡眠時も安定した環境の中で快適に眠りやすくなります。
日中過ごす部屋と寝室が別の場合は、寝室に入る少し前から寝室のエアコンをつけておくなどの工夫をしましょう。
つけ忘れ・消し忘れの心配がない
「エアコンをつけっぱなしにする」と決めていれば、外出時にエアコンを消したかどうか心配する必要がなくなります。
タイマー機能を利用している場合も、つけっぱなしにすればタイマー設定の手間を省くことができます。
エアコンに関する余計な心配やストレスを感じなくなる点は、つけっぱなしにするメリットの一つです。
エアコンをつけっぱなしにするデメリット

「エアコンのつけっぱなし」は、デメリットもあります。
つけっぱなしにするかどうか検討する際は、メリット・デメリットの両方を把握しておくことが大切です。
以下、エアコンをつけっぱなしにするデメリットを解説します。
環境によっては消費電力が増える
エアコンをつけっぱなしにすると消費電力を抑えられます。しかし、環境や状況によっては、消費電力がかえって増えてしまう場合もあります。
エアコンは、室温と外気温の差が大きいほど消費電力が増えるため、家の断熱性能や日当たり、エアコンの設定温度などで、電気代が変わります。
「電気代が想定よりも高くなってしまった…」ということにならないよう、「エアコンをつけっぱなしの方がおトクなケース」を事前に押さえておきましょう。
エアコンの寿命が短くなる可能性がある
エアコンを長時間連続で運転し続けると、稼働時間が長くなります。稼働時間が長くなると内部部品の劣化が早まり、寿命(製品の使用期間)が短くなる恐れがあります。
稼働時間が長くなることで、ホコリやカビが発生しやすくなる点にも注意が必要です。ホコリやカビも、エアコンに負担をかけ劣化を早める要因になります。
室内の空気が乾燥しやすくなる
冷房・暖房のどちらを使用する場合も、エアコンの稼働によって湿度が下がり、室内が乾燥しやすくなります。
エアコンは熱交換によって冷暖房を行っており、その過程で空気中の水分(湿度)が失われる仕組みとなっているためです。
エアコンからの風が直接体に当たると、喉や皮膚が乾燥する要因になります。
エアコンをつけっぱなしにする場合は、加湿器を併用するなど、乾燥対策も行いましょう。
自動掃除機能が使えなくなる
エアコンをつけっぱなしにすると、自動掃除機能が作動しなくなるのもデメリットの一つです。
自動掃除機能とは、自動でエアコンの内部をクリーニングする機能であり、多くのエアコンに搭載されています。
自動掃除機能は運転中には作動せず、停止後に作動するのが一般的です。そのため、エアコンを稼働させ続けることで自動掃除機能が作動せず、内部に汚れがたまったり、臭いの原因になったりする可能性があります。
エアコンをつけっぱなしにする場合は、定期的にスイッチを切り自動掃除機能を作動させる、自分でこまめに掃除するなどの対策が必要です。
エアコンをつけっぱなしにする方がおトクなケース

「エアコンのつけっぱなし」は電気代が高くなってしまうケースもあるため、電気代を節約できるケースを把握しておくことが大切です。
必ずしも節約につながるわけではないものの、以下に該当する場合は、電気代を節約できる可能性が高いです。
外気温との差が大きい
エアコンは設定温度に室温を近づける際に電気を大きく消費するため
在宅時間が長い
休日や在宅勤務など、長時間室内で過ごす場合はつけっぱなしがおすすめ
30分や1時間程度の外出
起動時の電力消費を抑えられるため、30分や1時間程度の外出であれば、つけっぱなしの方が電気代を節約できる可能性が高い
自動運転や省エネ機能を使用している
室温・湿度に合わせてエアコンが自動的に調節するので、手動で電源を操作するよりも効率的に運転してくれるため
エアコンをつけっぱなしにしながら節電する方法6つ

エアコンをつけっぱなしにする際は、並行して以下の節電対策を行うことで、電気代を抑えることができます。
- フィルターをこまめにお手入れする
- 自動運転モードを活用する
- 室外機の周囲に物を置かない
- サーキュレーターや扇風機と併用する
- 最新モデルに買い替える
- 電力会社や契約プランを見直す
順番に詳しく解説します。
1.フィルターをこまめにお手入れする
エアコンをつけっぱなしにすると、エアコン内部(フィルター)にホコリがたまりやすくなります。
エアコンをつけっぱなしにするのであれば、フィルターをこまめに掃除しましょう。フィルターを定期的に清掃すれば、冷暖房効果の低下を予防することが可能です。
経済産業省によると、フィルターを月に1~2回掃除することで、年間約990円の電気代の節約につながるとされています。
※出典:無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
2.自動運転モードを活用する
エアコンをつけっぱなしにしながら節電するには、自動運転モードの活用も重要です。
自動運転モードを活用すれば、室内の温度に合わせて風量や風向きをエアコンが自動的に制御してくれます。
手動で設定するよりも効率的に室温を保てるため、ムダな電力消費を抑えながら快適に過ごしやすくなります。
3.室外機の周囲に物を置かない
エアコンの稼働効率を悪化させないために、室外機の周囲に物を置かないようにしましょう。
室外機の周囲に物が置いてあると、冷房稼働時に放熱効率が落ち、より多くの電力を消費する要因となります。
4.サーキュレーターや扇風機と併用する
エアコンは、サーキュレーターや扇風機と併用することで節電できます。
サーキュレーターや扇風機を活用すれば、エアコンの空気を効率的に室内に行き渡らせることができるため、エアコンの温度設定を下げられます。その結果、エアコンの負荷が減り電気代を抑えることが可能です。
5.最新モデルに買い替える
使用しているエアコンが古い場合、最新モデルに買い替えるのもおすすめです。
最近のエアコンは、ハイモデルでなくても省エネ性能に優れているものも多いです。省エネ機能が優れていれば、同じ使い方でも電気代を抑えられます。
6.電力会社や契約プランを見直す
エアコンを含む電気代全体を抑えたいなら、電力会社を見直すのも効果的です。
「夜間に電気を多く使う」「一日中エアコンをつけている」など、自身のライフスタイルにマッチした電力会社・プランがあれば、切り替えることで電気代の節約につながる場合があります。
自分にあった電力会社を見つけるのが大変であれば、電気とガスをセットで契約できるプランにするのがおすすめです。
セットで契約をするだけで、割引が付いたり、請求がまとまって管理が楽になったりするので、乗り換え先に迷ったらセットで契約できるプランを検討しましょう。
エアコンはライフスタイルに合わせて快適&おトクに使おう
エアコンをつけっぱなしにすることで、使用環境によっては「電気代を抑えられる」「1日中、暑さ・寒さを解消できる」といったメリットが期待できます。
一方、環境次第では電気代が高くなったり、エアコンの寿命が短くなったりする恐れがあることに注意が必要です。「エアコンをつけっぱなしの方がおトクなケース」を押さえておきましょう。
根本的な電気代自体を節約した場合は、電力会社の切り替えも検討し、おトクに電気を使いましょう。

