二人暮らしのガス代の平均額は?ガス代が高くなるポイントや節約方法を解説
同棲や新婚などで二人暮らしを始めたものの、ガス代の請求が思ったより高いと感じている方も多いのではないでしょうか。
2024年の二人暮らしのガス代平均額は月4,497円です。自分たちのガス代が高いかどうかは、平均額と利用条件(季節・お風呂・暖房など)に基づいて判断できます。
この記事では、二人暮らしのガス代平均額を条件別に紹介しながら、ガス代が高くなる背景や日常で取り入れやすい節約方法を解説します。
二人暮らしのガス代の平均額はいくら?

二人暮らしのガス代平均額を、年別・季節別・地域別で紹介します。
ガス代は、湯船派・シャワー派、外食派・自炊派といったライフスタイルによっても変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
年別の平均額
総務省の「家計調査」を基に概算すると、二人暮らしのガス代平均額は4,000~5,000円程度です。
年別(2020~2024年)のデータを表形式でまとめました。
| 年 | 二人暮らしの ガス代平均額(月) |
|---|---|
| 2020年 | 4,354円 |
| 2021年 | 4,330円 |
| 2022年 | 4,900円 |
| 2023年 | 4,971円 |
| 2024年 | 4,497円 |
上表の内容から、毎月のガス代が5,000円を超えると平均より高いと判断できます。
2022年から2023年にかけて平均額が4,900円台で推移しているのは、ロシアのウクライナ侵攻や急激な円安の影響です。
ガス代は、原料価格の変動に応じて「原料費調整額」が加算・減算されるため、近年は天然ガスなどの価格上昇に伴ってガス代も上昇傾向にあります。
季節別の平均額
季節別の平均額については二人暮らしのデータがないため、二人以上世帯の最新データ(2022年4月~2025年3月)を基に紹介します。
| 季節 | 2024年 | 2023年 | 2022年 |
|---|---|---|---|
| 春(4~6月) | 5,426円 | 5,766円 | 5,828円 |
| 夏(7~9月) | 3,446円 | 3,352円 | 3,704円 |
| 秋(10~12月) | 3,768円 | 3,667円 | 4,522円 |
| 冬(1~3月) | 6,765円 | 6,339円 | 8,051円 |
ガス代は冬に上昇しやすく、夏の2倍以上に増えるケースもあります。主な要因は、給湯器や暖房機器の使用頻度が増えるためです。
季節による変動は避けられませんが、冬にガス代が2.5倍以上になるなど、大きく増え過ぎる場合は使い方を見直した方がいいかもしれません。
地域別の平均額
地域別の平均額に関しても二人暮らしのデータがないため、総世帯のデータを冬季(2025年1~3月)と夏季(2025年7~9月)に分けて紹介します。
【地域別のガス代平均額(月)】
| 地域 | 冬季 2025年1~3月 | 夏季 2025年7~9月 |
|---|---|---|
| 北海道地方 | 5,801円 | 2,628円 |
| 東北地方 | 4,403円 | 2,991円 |
| 関東地方 | 6,424円 | 3,106円 |
| 北陸地方 | 4,845円 | 1,906円 |
| 東海地方 | 6,131円 | 3,413円 |
| 近畿地方 | 6,664円 | 3,022円 |
| 中国地方 | 4,033円 | 2,068円 |
| 四国地方 | 4,141円 | 2,788円 |
| 九州地方 | 4,679円 | 2,472円 |
| 沖縄地方 | 4,785円 | 2,984円 |
ガス代は冬に上昇しやすいため、北海道などの寒冷地では高くなると思われがちですが、実際は関東地方や近畿地方の方が高いです。
寒冷地では、給湯や暖房に燃料単価の安い灯油が多く使われており、ガスの使用量が比較的少ないためです。
また、ガス代の平均額は住環境によっても左右され、築年数や断熱性、給湯器の性能などによって使用量が変わります。都市部は寒冷地ほど断熱性が高くない建物も多いため、給湯や暖房を使う頻度が高くなります。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いと見分け方

ガスは「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類あり、それぞれガスの供給方法や料金形態が異なります。
ここでは、都市ガスとプロパンガスの違い、種類の見分け方について解説します。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いと料金差の理由
都市ガスとプロパンガスを比較すると、以下のような違いがあります。
| 都市ガス | プロパンガス | |
|---|---|---|
| 原料 | 液化天然ガス(LNG) | 液化石油ガス(LPG) |
| 供給方法 | 地下の導管から供給 | ガスボンベを配送 ※一部、配管供給もあり |
| 供給エリア | ガス導管がある都市部 | 全国 |
| 体積当たりの発熱量 | 低い | 高い (都市ガスの約2.2倍) |
| 料金形態 | 基本料金+従量料金 | 基本料金+従量料金+設備料金 |
都市ガスとプロパンガスに料金差が生じる主な理由は、料金形態や供給コストの違いです。
どちらのガスも毎月固定の「基本料金」と、使用量・原料費調整額に応じて変動する「従量料金」がかかる点は共通ですが、持ち家の場合、プロパンガスは「設備料金」もかかります。
設備料金とは
ガス配管や給湯器など消費機器の貸与・維持・管理にかかる費用のことです。
また、プロパンガスは各家庭にガスボンベを配送するコストが発生するため、都市ガスよりガス代が高い傾向があります。
さらに、プロパンガスは事業者が料金を自由に設定できる「自由料金制」のため、会社によって料金差が生じやすく、割高に感じるケースもあります。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の1㎥当たりの金額
環境省の調査データを基に1㎥当たりの金額を算出しました。
| エネルギー 消費量 | 1㎥当たり の金額 | 年間支払額 | |
|---|---|---|---|
| 都市ガス | 177㎥ | 約171円 | 3.02万円 |
| プロパンガス | 23㎥ | 約878円 | 2.02万円 |
環境省の調査データ上は、プロパンガスは1㎥当たりの金額が都市ガスの約5倍でした。
プロパンガスの熱量が都市ガスの約2.2倍あることを考慮すると、単純計算で1㎥当たりの金額は都市ガスの約2.3倍ということになります。
「どの地域でもプロパンガスの方が高い」というわけではありませんが、ボンベの配送コストなどの理由で、プロパンガスの方が高い傾向があるとわかります。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の見分け方
都市ガスとプロパンガスの見分け方は、以下の通りです。
| 都市ガス | プロパンガス | |
|---|---|---|
| ガスボンベ | なし | 敷地内に設置あり (一部配管供給) |
| ガス漏れ 警報器 | 天井付近 | 床付近 |
| ガス機器の シール表記 | ・12A ・13A ・都市ガス用 | ・LPG ・プロパンガス用 |
| ガスホース | 白色 | オレンジ色 |
賃貸物件の場合は、大家さんや管理会社に確認するのも確実な方法です。
二人暮らしでガス代が高くなりやすい3つの理由

二人暮らしでガス代が上がった場合、燃料費の高騰などさまざまな要因が考えられます。
ここでは、使い方を見直すことで節約につなげやすい「お風呂」「暖房」「料理」の3つを取り上げて紹介します。
給湯温度・追い焚き・保温
ガス代の約7~8割は給湯が占めており、給湯器の使用回数や使用時間が増えると、ガス代も上がります。
中でも、お風呂の使い方は給湯比率に大きく影響するため、温度設定や追い焚きには注意が必要です。
二人暮らしをしていて仕事終わりの時間やライフスタイルが異なると、入浴時間がずれやすくなります。また、二人とも湯船に浸かる習慣がある場合、追い焚きや保温機能を多用することでガス代が上昇します。
加えて、同居人が熱いお湯での入浴を好む場合は、温度設定の高さが原因でガス代が上がります。
暖房機器
暖房器具としてガスファンヒーターやガス床暖房を使用している場合、ガス代は上がります。
二人の生活時間帯が異なると、どちらか一方の在宅時間が長くなり、暖房を使う時間も増えるはずです。
冬は給湯器の使用頻度も高まるため、暖房と給湯の両方でガス使用量が増加します。
ガスコンロ
自炊の回数が増えると、ガスコンロの使用時間や強火を使う場面が積み重なり、ガス代はじわじわ上がります。
例えば、鍋のサイズに対して火力が強すぎたり、ガスでお湯を沸かしたりする使い方が続くと、ガスを無駄に消費します。
また、二人暮らしで食事の時間が異なる場合は、調理や温め直しのタイミングが分かれやすく、その分ガス使用量も増えるため注意が必要です。
二人暮らしのガス代を節約する方法

二人暮らしでガス代を節約したい場合は、以下の方法を実践してみましょう。
- お風呂や給湯設定を見直す
- 調理方法を見直す
- 暖房グッズを活用する
- 契約内容・ガス会社を見直す
それぞれの具体策や注意点を解説します。
1.お風呂や給湯設定を見直す
お風呂はガス代の節約効果が特に出やすいポイントです。使い方を工夫したり、給湯設定を見直したりするだけでも、負担を抑えられます。
追い焚きや保温の回数を減らすには、二人の入浴時間をできるだけ近づけるのが効果的です。あらかじめ入浴順や入浴時間を決めておくと、お湯の温度をあまり下げずに使用できます。
春や夏などの暖かい時期は、湯船にお湯を張らずシャワーだけで済ませるのも一案です。ただし、一人当たり15~20分程度のシャワーで浴槽1杯分に相当するお湯を使うため、使用時間には注意しましょう。
その他、節水タイプのシャワーヘッドに交換したり、お湯の設定温度を下げたりするのも有効な対策です。
2.調理方法を見直す
料理は「時間×回数」を意識することで、効率的に節約できます。
食材を茹でる際に鍋の余熱を利用したり、料理をできるだけまとめて調理したりすれば、ガスコンロの加熱時間を抑えられます。
食材の下茹でや温め直しに電子レンジを使ったり、お湯をガスコンロではなく電気ケトルで沸かしたりするのも効果的です。
また、ガスコンロの火力を鍋のサイズに合わせて調節すると、熱効率が上がってガス使用量を削減できます。
3.暖房グッズを活用する
冬のガス代は暖房が大きく影響するため、ガスを使わない「暖房グッズ」や「暖房機器」を併用するのがおすすめです。
暖かい空気を逃がさないように断熱シートを窓に貼る、床の冷えを防ぐためにラグマットやカーペットを敷くといった寒さ対策は、低コストで実践できます。
足元が寒いだけなら、電気代が安い「電気毛布」を使うのもおすすめです。
また、灯油は燃料単価が比較的安いため、石油ストーブを活用するのも一案です。
4.契約内容・ガス会社を見直す
節約方法を実践したうえで、さらにガス代を下げたい場合は、ガス会社の乗り換えやプラン変更を検討しましょう。
ガス会社・契約プランを見直す際のチェック項目をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 賃貸での切り替え可否(集合住宅のLPガスは切り替え困難)
- 基本料金
- 従量単価
- 解約金・契約期間
- 割引やキャンペーンの有無
ガス会社・契約プランを見直す際は、ガスと電気をまとめて契約できるかも確認しましょう。
セット契約では、年間数千円程度の割引が適用されたり、ポイント特典が付いたりするお得なプランがあります。
ガス代と電気代の支払い先を一本化できるため、請求管理や各種手続きがシンプルになる点もメリットです。
二人暮らしの平均的なガス代を理解し、節約してみましょう
二人暮らしでは、生活時間帯やライフスタイルのちょっとした違いで、ガス代が高くなりがちです。逆にいえば、これまで紹介したようなちょっとした工夫で、ガス代を節約することも可能です。
契約プランやガス会社の見直しも視野に入れながら、二人でよく相談し、無理なく続けられる節約方法を実践しましょう。

