3人家族のガス代の平均額はいくら?高くなる要因や節約術も解説
「最近ガス代が高くなった気がする」「親子3人で月1~2万円は高いの?」など、3人家族のガス代が気になっている方も多いのではないでしょうか。
ガス代は、季節や地域だけでなく、生活スタイルやガスの種類によっても差が出やすい費用です。しかし、使い方を少し工夫するだけで、負担を抑えられるケースもあります。
この記事では、3人家族のガス代平均額を最新データに基づいて紹介しながら、今日から実践できる節約術を分かりやすく解説します。
3人家族のガス代の平均額

総務省の「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」によると、3人家族における2025年のガス代平均額は、1カ月当たり5,096円です。
ガス代は、季節や地域といった条件によって変動します。また、入浴方法や自炊頻度などの生活スタイルの違いでも差が出てきます。
ここからは、年別・季節別・地域別に平均額の目安を見ていきましょう。
【3人家族のガス代平均額(月)】
| 年 | ガス代 |
|---|---|
| 2021年 | 4,930円 |
| 2022年 | 5,555円 |
| 2023年 | 5,591円 |
| 2024年 | 5,121円 |
| 2025年 | 5,096円 |
2021年から2022年にかけて平均額が大きく上昇している背景には、国際情勢の変化があります。世界的な情勢不安や急激な円安の影響で、天然ガスや石油などの燃料価格が高騰しました。
燃料価格が上がると、料金に反映される「原料費調整額」も上昇し、ガス代全体が高くなってしまいます。
季節別の平均額
総務省「家計調査」の最新データを基に、3人家族の季節別のガス代平均額をまとめました。
【季節別のガス代平均額(月)】
| 季節 | ガス代 |
|---|---|
| 春 (2025年4~6月) | 5,711円 |
| 夏 (2025年7~9月) | 3,665円 |
| 秋 (2025年10~12月) | 3,911円 |
| 冬 (2025年1~3月) | 7,098円 |
ガス代は冬に高くなる傾向があり、夏の約2倍近くになることもあります。寒い時期は給湯や暖房の使用頻度が増えるため、ガス消費量が多くなりやすいのが主な理由です。
冬のガス代が平均額を大きく上回っている場合は、給湯温度や入浴方法など、日常的な使い方を見直してみましょう。
地域別の平均額
地域別のガス代平均額については、3人世帯のデータが公表されていないため、総世帯の最新データを夏季と冬季に分けて紹介します。
【地域別のガス代平均額(月)】
| 地域 | 夏季 (2025年7~9月期) | 冬季 (2025年1~3月期) |
|---|---|---|
| 北海道地方 | 2,628円 | 5,801円 |
| 東北地方 | 2,991円 | 4,403円 |
| 関東地方 | 3,106円 | 6,424円 |
| 北陸地方 | 1,906円 | 4,845円 |
| 東海地方 | 3,413円 | 6,131円 |
| 近畿地方 | 3,022円 | 6,664円 |
| 中国地方 | 2,068円 | 4,033円 |
| 四国地方 | 2,788円 | 4,141円 |
| 九州地方 | 2,472円 | 4,679円 |
| 沖縄地方 | 2,984円 | 4,785円 |
寒冷地である北海道地方はガス代が高いイメージがあるかもしれませんが、関東地方や近畿地方の方がガス代は高いです。
背景として、寒冷地では暖房に灯油を使用する家庭が多いことが挙げられます。一方、東京や大阪といった都市部ではガス暖房やガス給湯器を使用している家庭が多いため、冬季はガス代が高くなりやすいです。
3人家族のガス代が高くなる5つの要因

ガス代が高くなる要因はさまざまですが、日常生活に関わりの深い代表的な5つを紹介します。
- 給湯器の使用頻度
- 暖房機器の使用頻度
- ガスコンロの使用頻度
- 機器の劣化・不具合
- ガスの種類
1.給湯器の使用頻度
家庭のガス使用量の約7~8割は給湯が占めているといわれており、給湯器の使い方はガス代に大きく影響します。
3人家族は、2人以下の世帯と比べて給湯の使用回数が多くなりやすいです。たとえば、親子3人暮らしで子どもが中高生の場合、入浴や洗面での使用量が増えやすく、結果としてガス使用量も増加します。
また、仕事や学校の都合で入浴時間がずれると、追い焚きの回数が増え、ガス代が上がる要因になります。
2.暖房機器の使用頻度
ガスファンヒーターや床暖房の稼働時間が長いほどガスの使用量が増えます。真冬は暖房を長時間付けっぱなしにするケースが多いため、ガス代が高くなりやすい時期です。
3人家族では、それぞれ別の部屋で暖房を使うと、使用時間や台数が増え、ガスの使用量がかさみます。無意識のうちに使いすぎていないか、一度見直してみましょう。
3.ガスコンロの使用頻度
3人家族は3人分の食事を用意するため、キッチンでの調理時間も長くなりやすいのが特徴です。
さらに、食事のタイミングが合わない家庭では、調理回数や温め直しが増え、ガスコンロを使う回数も多くなります。
また、鍋のサイズに合わない強火調理など、使い方によっても無駄なガスを消費してしまうため、火力調整も意識したいポイントです。
4.機器の劣化・不具合
給湯器や暖房機器は、長年使い続けると経年劣化により熱効率が低下します。熱を生成する際のガス使用量が増えてしまうとガス代が高くなります。
3人家族はガス機器の使用頻度が高いため、機器の劣化も進みやすい傾向があります。10年以上前の古いガス機器は故障していなくても熱効率が低いため、ガス使用量が多くなりやすい点も認識しておきましょう。
5.ガスの種類
ガスには、大きく分けて「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があります。
| 都市ガス | プロパンガス | |
|---|---|---|
| 原料 | 液化天然ガス (LNG) | 液化石油ガス (LPG) |
| 供給方法 | 地下の配管から供給 | ガスボンベから供給 ※一部、配管供給もあり |
| 供給エリア | 都市部 | 全国 |
| 発熱量 | 低い | 高い (都市ガスの約2.2倍) |
| 料金形態 | 基本料金+従量料金 | 基本料金+従量料金+設備料金 |
一般的に、プロパンガスより都市ガスの方が安い傾向があります。
プロパンガスの場合、ガスボンベを各家庭に配送する必要があり、輸送費や人件費がかかります。また、持ち家の場合、「基本料金」と「従量料金」に加えて、給湯器などの貸与・維持管理費として「設備料金」がガス代に含まれるケースもあるため、ガス代の合計金額は高くなります。
ガスの1㎥当たりの金額
環境省のデータを基に、都市ガスとプロパンガスの1㎥当たりの金額を算出しました。
| エネルギー 消費量 | 1㎥当たり の金額 | 年間支払額 | |
|---|---|---|---|
| 都市ガス | 177㎥ | 約171円 | 3.02万円 |
| プロパンガス | 23㎥ | 約878円 | 2.02万円 |
プロパンガスは都市ガスより発熱量が約2.2倍高いので、同じ発熱量を得るための使用量は少なくて済みます。
ただし、1㎥当たりの金額は都市ガスよりも約5倍高いため、熱量を考慮しても結果的に割高になりやすいのが実情です。
どちらのガスを利用する場合でも、ガス代を抑えるためには使用量に応じて決まる「従量料金」をいかに減らすかがポイントになります。
【3人家族向け】今日から取り組めるガス代の節約術

3人家族でガス代を抑えるには、次のような節約術がおすすめです。
- 追い焚きや保温の回数を減らす
- 節水タイプのシャワーヘッドを使う
- お湯の温度や量を見直す
- 暖房グッズで快適な室温を保つ
- 効率的に調理する
- ガス会社や契約プランを変更する
それぞれの方法を詳しく解説します。
1.追い焚きや保温の回数を減らす
お風呂では、追い焚きや保温機能のつけっぱなしがガス代を高くする大きな原因です。
家族の入浴タイミングをできるだけそろえることで、湯船のお湯が冷めにくくなり、追い焚きの回数を減らせます。
入浴の間隔が空く場合は、湯船にフタをする、暖かい日はシャワーだけで済ませるなどの工夫も効果的です。追い焚きや保温を控えるだけでも、目に見える節約につながるでしょう。
2.節水タイプのシャワーヘッドを使う
節水タイプのシャワーヘッドに交換すれば、水圧を保ったまま使用するお湯の量を減らせます。お湯の量が減ればガス使用量も抑えられるため、ガス代の節約に効果的です。
水道代の節約にもなるので、一石二鳥の方法といえるでしょう。
3.お湯の温度や量を見直す
湯船の温度が高すぎると、ガス代も上がりますし、心臓に負担がかかる恐れもあるため、39~40度程度を目安にすると、節約と身体の安全面の両方で安心です。
また、お湯張りの量を必要以上に増やさないこともポイントです。無理のない範囲で湯量の調整をしてみてください。
4.暖房グッズで快適な室温を保つ
断熱シートや厚手のカーテンを使うことで、室内の空気が逃げにくくなります。
暖房機器と組み合わせれば、快適な室温を保ちつつガス使用量を削減できるため、冬に取り組みたい節約術です。
5.効率的に調理する
ガス代を削減するためには、キッチンでの調理作業を見直すのも大切です。保温機能のある鍋で余熱調理をしたり、下ごしらえに電子レンジを活用したりすることで、ガスコンロの使用時間を短縮できます。
また、家族で食事の時間をできるだけ合わせると、再調理や温め直しの回数を減らせます。
6.ガス会社や契約プランを変更する
節約術に取り組んだ上で、さらにガス代を下げたい方は、ガス会社や契約プランを見直すのがおすすめです。
ガス会社や契約プランの変更を検討する際は、次のポイントをチェックしましょう。
- 基本料金と従量単価
- 解約金の有無
- 割引やキャンペーンの有無
ガス代だけでなく電気代も抑えたい場合は、電気+ガスのセット契約がおすすめ。支払いを一つにまとめられる上、割引やポイントが付くケースもあります。
マンションが一括供給契約でない限り、都市ガスと電気は賃貸でも切り替えが可能です。ただし、プロパンガスは賃貸の集合住宅の場合、切り替えが難しいので注意しましょう。
3人家族のガス代はちょっとした取り組みで節約できる
3人家族は家族構成にもよりますが、1人暮らしや2人暮らしに比べてガス代が高くなりやすいです。
しかし、日常の使い方を少し見直すだけでもガス使用量を抑えることは十分可能です。まずは、お風呂の使い方から改善してみましょう。
また、契約プランがライフスタイルに合っていないことが原因で、ガス代が高くなっている場合もあります。自分に合ったガス会社や電力会社に乗り換えることも検討しましょう。

