ガス代を節約する方法19選!無理なくできるお風呂・キッチン・暖房別の対策
「最近ガス代が高い」「ガスの消費量をなんとか抑えたい」など、毎月のガス代を負担に感じている人は少なくありません。
総務省の家計調査によると、2025年における1~4人世帯のガス代平均額は以下の通りです。
| 世帯人数 | ガス代(月間) |
|---|---|
| 1人 | 2,999円 |
| 2人 | 4,663円 |
| 3人 | 5,096円 |
| 4人 | 5,112円 |
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯|政府統計の総合窓口(e-Stat)
ガス代は季節やライフスタイルによって大きく変動しますが、ガス機器の使い方を少し見直すだけで節約できます。
この記事では、ガス代の節約方法を「お風呂」「キッチン」「暖房」の3カテゴリに分けて解説します。
今日から実践できる簡単な方法ばかりなので、日常生活に取り入れてみましょう。
今日からできる「お風呂」のガス代節約方法8選

一般家庭におけるガス消費量の約80%はお風呂(給湯)が占めています。お風呂の使い方はガス代に大きな影響をもたらすため、優先的に見直したいポイントです。
お風呂のガス代を節約する場合、以下のような方法を実践しましょう。
- 給湯器の設定温度を下げる
- 浴槽にはふたをする
- 浴槽に張るお湯の量を減らす
- 追い焚きの回数を減らす
- 自動保温機能をオフにする
- シャワーの時間を短縮する
- 節水シャワーヘッドを使う
- 入浴時は換気扇を止める
各節約方法の内容を詳しく紹介します。
※出典:風呂給湯器|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
1.給湯器の設定温度を下げる
給湯器の設定温度を1℃下げるだけでも年間数千円の節約が見込めるため、お風呂を使うときは低めに調整しておきましょう。
設定温度が高いと、高温のお湯を沸かすために多くのガスを消費してしまいます。
ただし、設定温度を下げすぎると入浴時の快適性が損なわれるため、無理のない範囲で少しずつ調整しましょう。
2.浴槽にはふたをする
仕事や学業の関係で、家族の入浴時間の間隔が空いてしまう場合、浴槽用のふたや保温シートを活用しましょう。
お湯の熱が逃げにくくなり、温度低下を抑えられるため、追い焚きの回数を減らすことができます。結果的に、ガスの消費量を抑えられ、年間数千円の節約につながります。
浴槽に入る直前までふたをしておくなど、日頃から小さな習慣を続けることがガス代の節約に役立つポイントです。
3.浴槽に張るお湯の量を減らす
浴槽に張るお湯の量を減らせば、ガスに加えて水の消費量も抑えられます。
例えば、1回当たりの湯量を約20L減らすだけでも、ガス代と水道代を合わせて年間3,000~4,000円程度の節約が期待できます。
肩まで浸かってもあふれない程度の湯量に調整すれば、快適性を維持しながら節約が可能です。
また、浴槽に水入りのペットボトルを入れると、少ない湯量でも水かさを増やせるので効果的です。
4.追い焚きの回数を減らす
お風呂の追い焚きはガス消費量が多いため、回数を減らすだけで高い節約効果が見込めます。追い焚き回数が1日1回少なくなると年間約6,190円の節約が可能です。
追い焚きを使わなくて済むよう、家族で間隔を空けずに入浴したり、浴槽にふたをしてお湯の温度低下を防いだりするのも大切です。
5.自動保温機能をオフにする
給湯器によっては自動保温機能が搭載されているため、入浴時以外はオフにしておきましょう。
自動保温機能は、浴槽のお湯が一定時間冷めないよう自動で追い焚きを行う機能です。便利な反面、知らないうちに追い焚きを繰り返してガスをムダ遣いする可能性があります。
あらかじめ自動保温機能をオフにすることで、条件によっては年間約6,190円の節約が期待できます。
6.シャワーの時間を短縮する
資源エネルギー庁によると、シャワーの使用時間を1分短縮するだけで年間約2,070円のガス代を節約できます。
さらに、水道代も年間約1,140円節約できるため、トータルで大きな節約効果を発揮する方法です。
髪や体を洗っている間はシャワーをこまめに止めるなど、日頃からお湯をムダにしない意識を持つことが節約につながります。
7.節水シャワーヘッドを使う
節水シャワーヘッドに交換するとお湯の消費量を減らせるため、ガス代と水道代をダブルで節約できます。
例えば、節水率が30%のシャワーヘッドを使用した場合、1人暮らしでは年間約8,000円、4人家族では年間約20,000~30,000円節約が期待できます。
一般的なシャワーヘッドと比べて、節水シャワーヘッドは穴の数や大きさが抑えられていますが、水圧を高めて湯量を減らす仕組みなので、交換しても使用感はほとんど変わりません。
8.入浴時は換気扇を止める
浴室の換気扇が回っているとお湯の温度が下がりやすくなるので、入浴時は止めておきましょう。月に数百円の節約につながります。
浴室の窓やドアが開いていても同様にお湯の温度が低下するため、きちんと閉めておくのが大切です。
お湯で濡れた肌に換気扇の風が当たると、水分が蒸発するときに生じる気化熱によって体の熱が奪われるので、肌寒く感じる可能性もあります。
換気扇を通じて外気が浴室に入り込むと、浴室内の湯気が冷えて結露が発生するため、カビが発生しやすくなる点にも要注意です。
今日からできる「キッチン」のガス代節約方法8選

キッチンのガス代を節約するには、以下のような方法が有効です。
- ガスコンロの火力を抑える
- ガスコンロの使用時間を短縮する
- ふたや落としぶたを活用する
- 調理の仕方を工夫する
- ガスコンロをこまめに掃除する
- お湯は電気ケトルで沸かす
- 電子レンジや炊飯器を活用する
- 食器洗いは低温のお湯を使う
以下で、節約のポイントを見ていきましょう。
1.ガスコンロの火力を抑える
ガスコンロはなるべく中火以下で使うよう意識すれば、調理の仕上がりを損なわずにガス消費量を抑えられます。
ガスコンロを強火から中火にするだけで年間約390円の節約が可能です。
※出典:ガスコンロ|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
鍋底からはみ出るほど火力を上げても、熱効率が低下してガスのムダ遣いになります。
2.ガスコンロの使用時間を短縮する
ガスコンロを長時間使うほどガス消費量が増えるため、できるだけ使用時間を短縮しましょう。ガスの種類にもよりますが、年間数千円の節約効果が見込めます。
お湯を沸かす際は電気ポットを活用したり、調理が終わったらすぐに火を止める習慣を付けたりすることが大切です。
短時間で調理できる焼き料理や蒸し料理を献立に取り入れるのも、ガス代の節約につながります。
3.ふたや落としぶたを活用する
鍋やフライパンで調理する際にふたを使えば、熱が逃げにくくなりガス消費量を約11%節約できます。
温度がスピーディーに上がって短時間で調理できるため、自然とガスコンロの使用時間も短くなるのがメリットです。
丁度いいサイズのふたがない場合、アルミホイルを成形して作ったふたでも代用できます。
※出典:ウルトラ省エネブック|東京ガス株式会社
4.調理の仕方を工夫する
料理は一度にまとめて作った方がガスコンロの使用時間を短縮できるため、ガス代を抑えやすくなります。
ガス使用量を削減したいなら、鍋の余熱を活かして調理する方法もおすすめです。ゆで卵や麺類なら余熱でもスムーズに調理できます。
余熱調理を1回実施した場合、ガス消費量を約20%節約することも可能です。
5.ガスコンロをこまめに掃除する
ガスコンロが汚れている場合、熱伝導の悪化によってガス使用量が増えてしまうため、こまめに掃除しましょう。
特にバーナー部分の汚れは熱効率の低下を引き起こすので、念入りに掃除する必要があります。
ガスコンロを掃除するときは必ず火が消えていることを確認してから、湿らせたキッチンペーパーなどで汚れを拭き取りましょう。
6.お湯は電気ケトルで沸かす
お湯を沸かす場合、ガスコンロより電気ケトルを使うのがおすすめです。
電気ケトルは電気代がかかるものの、やかんや鍋でお湯1Lを沸かすときのガス代よりも、1~4円ほど安くなる傾向にあります。
電気ケトルは沸騰したら自動的に電源が切れる製品が多いため、ムダな電力消費がないのも強みです。
7.電子レンジや炊飯器を活用する
ガスコンロの代わりに電子レンジで野菜の下ごしらえを行うと年間1,000円前後の節約につながります。
※出典:電子レンジ|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
煮込み料理などは炊飯器や電気圧力鍋を使えば、より少ない電気代で調理できます。ガス代がかからない上、調理の手間も省けるので一石二鳥です。
8.食器洗いは低温のお湯を使う
寒い時期にお湯で食器を洗う場合は、給湯器の設定温度を少し下げるだけでもガス代の節約につながります。
例えば、1日2回の食器洗いで水温20℃の水を65L使用し、設定温度を40℃から38℃に下げた場合、年間約1,430円の節約が期待できます。
食器洗いに高温のお湯は必要ないため、冷たさを感じない程度まで温度を下げるのがおすすめです。
ゴム手袋を着用すれば冷たさがさらに和らぐため、無理なく低温のお湯で洗い物ができます。
※出典:風呂給湯器|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
今日からできる「暖房」のガス代節約方法3選

暖房にかかるガス代を節約したい場合は、以下のような方法を取り入れるのがおすすめです。
- 暖房器具の設定温度を下げる
- 防寒・断熱グッズを併用する
- フィルターをこまめに掃除する
それぞれの具体的な方法を見ていきましょう。
※出典:ガス・石油ファンヒーター|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
1.暖房器具の設定温度を下げる
ガスファンヒーターやガス温水式床暖房を使用している場合、設定温度を少し下げるだけでも節約効果が得られます。
ガスファンヒーターの設定温度を1℃下げると年間約1,320円の節約が可能です。
自分の体調も考慮しながら、無理のない範囲で設定温度を見直してみましょう。
2.防寒・断熱グッズを併用する
寒さを感じるときは暖房に加えて上着や保温性の高い肌着、ブランケットなどを併用しましょう。体感温度が上がると、暖房器具の設定温度が下がっても寒さを感じにくくなります。
窓に断熱シートを貼ったり、床にラグマットやカーペットを敷いたりするのもおすすめです。室内の暖かい空気が逃げにくくなるので、より快適性が高まります。
防寒・断熱対策によってガスファンヒーターの設定温度を1℃下げられると、年間で約1,320円の節約になります。
3.フィルターをこまめに掃除する
ガスファンヒーターのフィルターが汚れていると、暖房効率が落ちて余分なガスを消費してしまうので、結果的にガス代が上昇しやすくなります。
フィルターに付着したゴミやホコリは定期的に取り除き、常に清潔な状態を保ちましょう。
暖房シーズン中は月1回だけでもフィルター掃除を実施すれば、暖房効率を維持できます。
ガス代節約にはガス会社やプランの見直しも効果的!

「もっと効率的にガス代を抑えたい」「ガスの使い方を変えずに節約したい」という人は、ガス会社やプランの見直しを検討しましょう。
ガス会社やプランを比較する場合、以下のポイントを確認してください。
ガス代の内訳(基本料金・従量料金・設備料金)
ガス会社ごとに料金を比較し、安価なプランを見つけましょう。
キャンペーン情報
時期によって、キャンペーンを行っているガス会社も多くあります。
解約条件
解約金が発生するケースもあるため、事前に条件をチェックしておくと安心です。
ガス会社の切り替えをする場合、電気もセットで切り替えるのがおすすめです。
ガスと電気のセット契約限定の割引を適用できたり、支払先を1本化できたりするのが大きなメリットです。
都市ガスと電気は、自宅が賃貸でも基本的に切り替えられます。ただし、プロパンガス(LPガス)は、賃貸だと基本的に切り替えは難しいため注意しましょう。
日常生活のちょっとした工夫がガス代節約につながる
複雑な対策を講じなくても、日常生活のちょっとした工夫を積み重ねることで、ガス代の節約は実現できます。
お風呂・キッチン・暖房でそれぞれ有効な節約方法は異なるため、まずは自分が無理なく取り組める方法を試してみてください。
より効率的に節約したい人は、ガス会社やプランの変更も視野に入れましょう。

