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賃貸物件のガス契約の流れは?確認すべきポイントや注意点を解説

アパートの外観
sora_yoshida@saisan-marketing.co.jp

賃貸物件へ引っ越す際には、ガスの契約手続きが必要です。しかし、物件によってはガス会社が指定されていたり、契約するガスの種類によって特徴が異なったりします。

スムーズに入居するためにも、賃貸物件でのガスの契約の流れと注意点を事前に確認しておきましょう。

賃貸物件でガス契約の変更は可能?

ガスメーターを点検する作業員
(出典) photo-ac.com

賃貸物件でもガスは入居者の名義で契約しますが、入居者でガスの契約を変更できるケースと、できないケースがあります

ガスの種類ごとに解説します。

プロパンガスの場合

プロパンガス(LPガス)の場合、現在供給しているガス会社がいて、部屋ごとに供給会社を分けることができないため、入居時には契約するプロパンガス会社が決まっているケースがほとんどです。

入居後もガス会社を変更する場合は、大家さんや管理会社、同じ建物の入居者にも許可を得なければならないため、基本的に切り替えは難しいです。

都市ガスの場合

都市ガスは、賃貸でも基本的には入居者がガス会社を自由に選べます

都市ガスも以前はエリアによってガス会社が決められておりましたが、2017年から都市ガスの小売自由化が始まり、ガス会社を自由に選べるようになりました。

地下の導管などの供給設備は、導管事業者(東京ガスや大阪ガスなど)が管理しているため、切り替え工事などをしなくても、ガス会社の契約先を切り替えることが可能です。

しかし、地方の都市ガスエリアの場合、参入しているガス会社が少なく、選べるほどガス会社がないケースも少なくありません。

また、稀に管理会社が都市ガスを建物ごと一括で契約しており、入居者がガス会社と契約しないケースもあるので、覚えておきましょう。

賃貸物件のガス契約で知っておくべきポイント

都市ガスのガスタンク
(出典) photo-ac.com

ガスの契約では、手続きのタイミングや解約条件などを事前に理解しておくことが重要です。

都市ガスとプロパンガスでは料金体系も異なるため、以下の点を押さえておきましょう。

  • 都市ガスとプロパンガスでは、一般的に都市ガスの方が安い
  • ガスの契約・解約の手続きは、入居日や引っ越し日の1〜2週間前に進めておく
  • ガスを契約する前に、契約期間や解約の条件をしっかり確認しておく

都市ガスとプロパンガスの料金の違い

一般的に、都市ガスとプロパンガスでは、都市ガスの方が料金が安い傾向があります。

しかし、地方の都市ガスは都市部より料金が高い傾向があり、プロパンガスの方が安いケースもあります。地方に住んでいる人は、基本料金と従量料金を比べて判断しましょう。

プロパンガスは供給会社ごとに料金が異なり、同じ地域でも大きく差が出ることがあります。設備費や配送コストによって価格が変動しやすいため、注意が必要です。

契約手続きのタイミング

引っ越しなどで新たに賃貸物件に入居する場合、ガス契約の手続きは入居日の1~2週間前には済ませておくのが理想です。

原則、開栓時には立ち会いが必要なため、入居日当日から問題なくガスを利用できるよう余裕をもって連絡しましょう。

特に3月や4月の引っ越しシーズンは混雑し、希望日時に担当者が来られない可能性もあります。立ち会い日程の調整は、前倒しで進めておくのがおすすめです。

契約期間と解約条件を確認しておく

ガスの契約は、契約期間や解約の条件が設定されている場合があります。しかし、賃貸で利用するプロパンガスは、解約金はないのが一般的です。

一方、都市ガスの小売自由化で参入したガス会社の料金プランは、最低契約期間と解約金がある可能性もあるため、事前に条件を確認しましょう。

ガスの解約は原則立ち会いが必要なため、解約希望日の1〜2週間ほど前には連絡をしましょう。解約手続きが遅れると、退去後も料金が発生し続ける可能性があるので注意が必要です。

賃貸物件におけるガス契約の流れ

検針メーターを指さしている
(出典) photo-ac.com

賃貸物件において、ガス契約をする際の流れも確認しておきましょう。

  1. ガス会社を選ぶ
  2. 契約に必要な情報を用意する
  3. 開栓手続きを進める

ガス会社の選定から始まり、契約に必要な情報を整理し、最終的に開栓手続きを行っていきます。

1.家庭に合ったガス会社を選ぶ

まずは、引っ越し先の物件が「プロパンガス」か「都市ガス」かを確認しましょう。

プロパンガスの場合

基本的に物件ごとにガス会社が決まっているため、大家さんか管理会社にどのガス会社と契約したらいいのかを確認しましょう。

「入居の案内」に指定のガス会社が記載されていることも多いです。

都市ガスの場合

基本的に契約するガス会社は自分で選べるため、引っ越し先の都市ガスエリアで契約できるガス会社を探しましょう。

電気とのセット割引なども検討すると、毎月の光熱費の負担を抑えられる可能性があります。複数のガス会社のサービスを比較し、ご家庭のガスの使用量や、ライフスタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。

2.契約に必要な情報を用意する

ガスの契約には、入居者の氏名・連絡先に加えて、入居予定日や物件の住所などの基本情報が必要です。

また、クレジットカードや口座振替などの支払方法の事前登録も求められます。スムーズに手続きを進めるために、本人確認書類もあらかじめ用意しておきましょう。

3.契約と開栓手続きを進める

契約するガス会社が決まったら、ガス会社に電話か、ホームページから開栓の申し込みを行います。

開栓は原則立ち合いが必要なため、開栓申し込みの際、立ち合い日を決めます。入居日初日からガスを使用できるように、余裕をもった日程で申し込みましょう。

開栓当日の作業は15~30分ほどで終わり、契約書にサインをすれば、ガスの利用を開始できます。

賃貸物件でガス会社を切り替える際の流れ

書類を確認する女性
(出典) photo-ac.com

賃貸物件でガス会社を切り替える際の流れは、一般的に以下の通りです。

プロパンガスの場合

賃貸の集合住宅でプロパンガスを切り替える場合、大家さんや管理会社・入居者の許可が必要なため、基本的に切り替えるのは難しいです。

しかし、賃貸でも戸建住宅に住んでいる人は、大家さんか管理会社に許可をとれば、プロパンガス会社を切り替えることは可能です。

  1. 大家さんか管理会社に許可をとる
    大家さんや管理会社へ相談し、ガス会社を変更してよいか承諾を得る
  2. 新しいガス会社の選定と見積もり
    複数のガス会社から見積もりをとり、料金プランなどを比較
  3. 新しいガス会社への申し込み
    新しいガス会社へ申し込みを行います。現在利用しているガス会社への解約手続きは、新しく契約するガス会社が行う
  4. 切り替え工事
    申込日から1〜2週間後に、メーターやボンベなどの交換工事が行われます。工事当日は、原則入居者の立ち会いが必要です。

工事が完了した日から、新しいガス会社での利用がスタートします。

都市ガスの場合

都市ガスの場合、ガス管などの設備が公共インフラとして整備されています。

そのため、入居者が直接ガス会社と契約して料金を支払っている物件であれば、原則として大家さんや管理会社の許可なく、ガス会社を切り替えられます

  1. 現在の契約情報の確認(検針票の準備)
    現在契約しているガス会社の「検針票」や「Web明細」を用意します。ガス会社を切り替えるには、そこに記載されている「お客様番号」や「供給地点特定番号」が必要になります。
  2. 新しいガス会社の選定と見積もり
    複数のガス会社から見積もりをとり、料金プランなどを比較
  3. 新しいガス会社への申し込み
    Webサイトや電話で切り替えの申し込みを行います。
    基本的にステップ1で用意した情報を入力するだけで手続きは完了します。
    切り替えの申し込みと同時に、システム上、現在のガス会社の解約も自動で進むため、自分で解約の手続きをする必要はありません
  4. 自動的に切り替え完了
    申し込み後、指定された次回の検針日(または次々回の検針日)から、自動的に新しいガス会社に切り替わります。

原則、工事なども不要なため、切り替え時の立ち合いは不要です。

賃貸物件でガス代を節約するコツ

シャワーから出るお湯
(出典) photo-ac.com

毎月のガス代の負担を軽減するには、日々のガスの使い方を工夫することも重要です。特に、ガス代の多くを占める給湯やガス暖房では、少しの意識でガス使用量を抑えることができます

ご家庭の場所ごとの節約のポイントは解説します。

お風呂でガス代を節約する方法

家庭のガスの消費において、最も大きな割合を占めるのがお風呂です。お湯の沸かし方やシャワーの使い方を見直すだけで、高い節約効果が見込めます。

追い焚きの回数を減らす

お湯が冷める前に、家族が間隔を空けないように入浴し、追い焚きの回数を減らすのが基本です。
時間が空いてしまう場合は、浴槽用の保温シートやフタを必ず活用し、お湯の温度低下を防ぐことで、追い焚きにかかるガス代を大幅に削減できます。

節水シャワーヘッドを活用し、こまめに止める

シャワーを1分間出しっぱなしにすると、約12リットルのお湯を消費します。洗髪中などはこまめに止めることを習慣化しましょう。
また、節水シャワーヘッドに交換すれば、意識せずとも水量が減るため、結果的にお湯を沸かすためのガス代の節約に直結します。

給湯温度を適切に設定する

季節に合わせて給湯器の設定温度を調整することも大切です。
例えば、夏場は冬場よりも設定温度を1〜2度下げるだけでも、無理なくコストを抑えられます。

キッチンでガス代を節約する方法

毎日の料理や洗い物でも、少しの工夫でガス代を抑えることができます。「熱を逃がさない」熱効率を意識することがポイントです。

コンロの炎が鍋底からはみ出さないようにする

強火にして炎が鍋底から外に逃げてしまうと、熱がうまく伝わらずガスを無駄に消費してしまいます。鍋の大きさに合わせて、炎が底に収まるように火加減を調整するのが最も効率的です。

電子レンジを活用して下茹でする

じゃがいもや大根など火が通りにくい食材は、ガスコンロで長時間茹でるよりも、先に電子レンジで加熱して下ごしらえをしておく方が、調理時間を短縮できガス代の節約になります。

洗い物の際の給湯温度を下げる

食器洗いでお湯を使う場合、設定温度を低温(37度前後)に下げることでガスの消費を抑えられます。
油汚れのひどいものは、洗う前にキッチンペーパーで拭き取っておくと、低温のお湯でも十分に汚れが落ちます。

リビングでガス代を節約する方法

ガスファンヒーターやガス床暖房を使用している場合、部屋の暖め方や機器のメンテナンスを工夫することでコストを抑えられます。

設定温度を1度下げる

暖房器具の設定温度を1度下げるだけでも、消費するガス量は確実に減ります
室温だけに頼らず、厚着をしたりひざ掛けを使ったりして、体感温度を調整するのがおすすめです。

空気を循環させて暖房効率を上げる

暖かい空気は部屋の天井付近に溜まりやすい性質があります。サーキュレーターを上に向けて回し、部屋全体の空気を循環させることで、暖房の設定温度が低めでも足元まで効率よく暖めることができます。

定期的にフィルターを掃除する

ガスファンヒーターなどのフィルターにホコリが溜まると、空気を取り込む効率が下がり、無駄なエネルギーを消費します。月に1〜2回を目安にこまめに掃除を行うことが重要です。

賃貸のガス契約の基本を押さえよう

ガスメーターの目盛り
(出典) photo-ac.com

賃貸物件でガスを契約する際は、都市ガスとプロパンガスの違いや、契約手続きの流れを理解しておくことが重要です。入居当日に「ガスが使えない」といったトラブルが起きないよう、事前にチェックしておきましょう。

また、賃貸でガス会社を切り替える場合、物件やガスの種類によって切り替えられるかどうかが変わります。

【プロパンガスの場合】
集合住宅は切り替えが難しい。戸建住宅の場合は、大家さんや管理会社の許可を得られれば切り替えが可能。

【都市ガスの場合】
大家さんや管理会社の許可をとらなくても、切り替えが可能
稀に管理会社が都市ガスを建物ごと一括で契約しているケースがあり、その場合はガス会社の切り替えはできない。

ガス会社を切り替える際は、電気とのセット割引が適用される会社を選ぶと、光熱費をまとめて削減できる可能性があるのでおすすめです。

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LIFE STYLE編集部
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「累計20万件以上」のライフライン商材を取り次いできたライフスタイル事業部。その知見をもとに、皆さまのライフスタイルが少しでも良くなるように、電気・ガス・ウォーターサーバーの最新情報をお届けします。
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