都市ガス料金の平均はどのくらい?構成要素やガス代を抑える方法も
自宅の都市ガス料金が高いのか安いのかわからない場合は、平均金額と比べてみるのがおすすめです。
また、ガス代はちょっとした工夫で抑えられるため、キッチンやお風呂での節約術も覚えておきましょう。本記事では、都市ガス料金の平均やガス代の節約方法をご紹介します。
都市ガス料金の平均はどのくらい?

都市ガスの平均月額料金は住宅タイプや季節によって変わります。
下記条件での、住宅タイプ別・季節別の都市ガス料金の目安を見ていきましょう。
<前提条件>
- ガス料金の計算式:基本料金+(ガス使用量×基準単位料金)
- 基本料金、基準単位料金:東京ガスの一般契約料金のデータを使用
- 世帯人数別のガス使用量:東京都環境局の調査データを使用
※実際の請求額には、原料価格の変動に応じた原料費調整額が加算または減算されます。
【住宅タイプ別】都市ガス料金の目安
戸建住宅と集合住宅の都市ガス料金の目安を以下にまとめました。
<戸建住宅の都市ガス料金の目安>
| 世帯人数 | 平均 使用量 | 1カ月の 目安料金 |
|---|---|---|
| 1人 | 20m³ | 3,665円 |
| 2人 | 37m³ | 5,883円 |
| 3人 | 47m³ | 7,187円 |
| 4人 | 57m³ | 8,492円 |
※出典:ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)|東京ガス株式会社
<集合住宅の都市ガス料金の目安>
| 世帯人数 | 平均使用量 | 1カ月の 目安料金 |
|---|---|---|
| 1人 | 15m³ | 2,937円 |
| 2人 | 30m³ | 4,969円 |
| 3人 | 40m³ | 6,274円 |
| 4人 | 46m³ | 7,057円 |
【季節別】都市ガス料金の目安
以下の表は、都市ガス料金の目安を季節別にまとめたものです。
| 季節 | 平均使用量 | 1カ月の 目安料金 |
|---|---|---|
| 冬(1~3月) | 77m³ | 11,095円 |
| 春(4~6月) | 47m³ | 7,183円 |
| 夏(7~9月) | 30m³ | 4,969円 |
| 秋(10~12月) | 54m³ | 8,112円 |
冬のガス代が高くなる主な理由は次のとおりです。
- 水温が低く、お湯をつくるために多くのガスを使う
- 浴室の気温が低く、シャワーやお風呂の温度設定が高くなる
- ガスファンヒーターや床暖房など、暖房機器の利用が増える
- 浴室の気温が低く、お風呂のお湯が冷えやすいため、追い焚きの回数が増える
都市ガス料金の構成要素

都市ガス料金は「基本料金+従量料金」の計算式で求められます。
従量料金は「(基準単位料金±原料費調整額)×ガス使用量」で算出されます。
〈都市ガスの計算式〉
基本料金+((基準単位料金±原料費調整額)×ガス使用量)=ガス代
それぞれの具体的な意味を確認しましょう。
基本料金
都市ガス料金の基本料金は、毎月必ず発生する固定の料金です。ガスの使用量に関係なく支払う必要があります。
東京ガスの一般契約料金の基本料金は次の通りです。
| 料金表 | 1カ月の ガス使用量区分 | 基本料金 |
|---|---|---|
| A表 | 0m³~20m³ | 759円 |
| B表 | 20m³超~80m³ | 1,056円 |
| C表 | 80m³超~200m³ | 1,232円 |
| D表 | 200m³超~500m³ | 1,892円 |
| E表 | 500m³超~800m³ | 6,292円 |
| F表 | 800m³超 | 12,452円 |
ガスの使用量が増えると、段階的に基本料金が高くなるのがポイントです。
従量料金
都市ガスの従量料金は、1カ月に使用したガスの量に応じて加算される料金のことです。
単位料金(基準単位料金±原料費調整額)を使って計算します。
東京ガスの一般契約料金(A表)の単位料金は次のとおりです。
| 区分 | 基準単位 料金 | 2025年11月 検針分 | 2025年12月 検針分 | 2026年1月 検針分 |
|---|---|---|---|---|
| A表 (0m³~20m³) | 145.31円 | 169.99円 | 169.09円 | 168.03円 |
東京ガスの一般契約料金のA表では、145.31円が基準単位料金です。これを基に各月の単位料金が求められています。
原料費調整額
原料費調整額とは、原料価格や為替レートの変動をガス料金に反映するための調整項目です。
輸入原料の価格が上がればプラス、下がればマイナスとなり、毎月のガス料金に反映されます。
| 区分 | 2025年11月 検針分 | 2025年12月 検針分 | 2026年1月 検針分 |
|---|---|---|---|
| A表 (0m³~20m³) | 24.68円 | 23.78円 | 22.72円 |
従量料金が毎月変動するのは、原料費調整額が変動するためです。
都市ガスがプロパンガスより安いのはなぜ?

ガスの種類は大きく分けると都市ガスとプロパンガスの2種類で、料金は都市ガスのほうが安い傾向があります。
都市ガスとプロパンガスの違いや料金の差について詳しく解説します。
都市ガスとプロパンガスの違い
都市ガスとプロパンガスには、次のような違いがあります。
| 都市ガス | プロパンガス | |
|---|---|---|
| 供給方法 | 地下の導管を通じて供給 | 各家庭にガスボンベを設置 |
| 供給エリア | 日本の約6% (都市部中心) | ほぼ全国で利用可能 |
| 主な原料 | 液化天然ガス(LNG) ※メタンが主成分 | 液化石油ガス(LPG) ※プロパン・ブタン |
| 熱量 | 熱量が低い | 熱量が都市ガスの2倍以上 |
| ガスの性質 | 空気より軽い | 空気より重い |
| ガス警報器 | 天井に設置 | 床付近に設置 |
都市ガスは供給エリアが限定されており、導管がないエリアでは利用できません。一方のプロパンガスはボンベを配送するため、山間部や離島でも利用できます。
都市ガスがプロパンガスより安い理由
都市ガスは地下の導管を通じて供給されます。導管の敷設には初期費用がかかりますが、敷設後のランニングコストを抑えられます。
一方、プロパンガスは各家庭にガスボンベを配送・設置する必要があり、人件費や輸送費が発生します。
利用者が少ない地域では1件あたりの配送コストが高くなりやすく、ボンベの交換や設備点検も家庭ごとに必要なため、維持管理費も上乗せされます。
こうした供給構造の違いから、一般的にプロパンガスは都市ガスより料金が高くなる傾向があります。
しかし、地方では都市ガスの料金水準が都市部より高いケースもあるため、プロパンガスのほうが安くなる地域も存在します。
どちらが安いかは地域によって異なるため、基本料金と従量料金の両方を確認して比較しましょう。
【キッチン編】都市ガスのガス代の節約方法

キッチンは、調理や食器洗いで頻繁にガスを使用するため、日々のちょっとした工夫が大きな節約につながります。
まずは、主な節約方法とそれによる年間の節約額の目安を確認しましょう。
| 節約方法 | 年間の節約額 (目安) |
|---|---|
| 野菜の下ごしらえに電子レンジを使う | 約860~1,000円 |
| ガスコンロは中火にして使う | 約390円 |
| 低温のお湯で食器を洗う | 約1,430円 |
| 食洗機でまとめて洗う | 約6,000円以上 |
節約術は、一度習慣にしてしまえば無理なく続けられるものばかりです。
具体的にどのような点に気をつければ効率よく節約できるのか、それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
野菜の下ごしらえに電子レンジを使う
野菜の下ごしらえは鍋でゆでるより、電子レンジを使うほうがエネルギー効率がよく省エネです。火加減の調整もいらず手軽に加熱できるため、調理時間の短縮も可能です。
資源エネルギー庁によると、野菜の下ごしらえに電子レンジを活用した場合、葉菜(ほうれん草、キャベツ)なら年間約940円の節約、果菜(ブロッコリー、カボチャ)なら年間約1,000円の節約になります。
強火から中火にして使う
ガスコンロを使う際に、鍋底から炎がはみ出していると、熱が逃げてガス代が無駄になってしまいます。火加減を調整するか、底の広い鍋を選ぶのがおすすめです。
資源エネルギー庁によると、20℃程度の水1Lを沸騰させるとき、強火から中火にした場合(1日3回)は、年間約390円の節約につながります。
低温のお湯で食器を洗う
寒い時期の食器洗いでは、お湯の温度を上げてしまいがちですが、高温のお湯を使うとガス代が高くなります。食器を手洗いする場合は、低温のお湯を使うようにしましょう。
資源エネルギー庁によると、水温20℃の水道水65Lで1日2回食器を洗った場合(冷房期間を除く253日)、給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げると年間約1,430円を節約できます。
食洗機でまとめて洗う
食洗機があるご家庭では、こまめにお湯で手洗いするよりも、まとめて食洗機で洗ったほうがガスの使用量を抑えられます。
食洗機は少量のお湯を循環させて洗う仕組みであり、手洗いよりも必要な湯量が少なくて済むためです。
資源エネルギー庁によると、食器洗いを手洗いから食洗機に変えた場合、年間6,000円以上の光熱費の節約につながるケースもあるとしています。
【お風呂編】都市ガスのガス代の節約方法

お風呂は一度に多くのお湯を使用するため、少しの意識でガス代や水道代を抑えやすい場所です。
主な節約方法と、それによって期待できる年間の節約効果を一覧にまとめました。
| 節約方法 | 年間の節約額 (目安) |
|---|---|
| シャワーを流しっぱなしにしない | 約3,210円 (水道代含む) |
| 追い焚きの回数をできるだけ減らす | 約6,190円 |
シャワーを流しっぱなしにしない
シャワーを使うときに流しっぱなしにしていると、その分だけお湯を作るガスが無駄に消費されてしまいます。
体や髪を洗っている間はこまめに水を止め、ガスの使用量を減らしましょう。
資源エネルギー庁によると、シャワーで45℃のお湯を流す時間を1分間短縮した場合、ガス代と水道代を年間約3,210円節約できます。
なお、シャワーから出るお湯の量自体を減らせる、節水シャワーヘッドを活用するのもおすすめです。
追い焚きの回数をできるだけ減らす
浴槽のお湯が冷えるたびに追い焚きをすると、その都度ガスを使うため使用量が増えてしまいます。
入浴のタイミングを揃える、風呂ふたをするなど工夫して、追い焚きの回数を減らしましょう。
資源エネルギー庁によると、2時間放置して4.5℃低下した200Lのお湯を1日1回追い焚きする場合、年間約6,190円ものコストがかかってしまいます。
都市ガス料金を理解しガス代を節約しよう

都市ガス料金は、世帯人数や季節によって大きく変動します。特に冬はお湯を作るためのガス消費が増えやすく、1年間の中でも料金が高くなる時期です。
キッチンやお風呂でのガスの使い方を見直すだけで、年間数千円~1万円以上の節約も期待できます。
都市ガス料金の仕組みを理解し、ガスの使い方を少し工夫して、無理なくガス代を抑えていきましょう。

