ガス代の平均額はいくらなの?世帯人数別の平均額やガス代を節約するポイントを解説
毎月のガス代について、「うちのガス代は高すぎるのでは?」と不安を感じている方は少なくないでしょう。ガス代が高いか低いか判断するには、「ガス代の平均額」を把握することが大切です。
この記事では、ガス代の平均を「1人暮らし~4人家族以上」まで世帯別に整理して紹介します。
また、ガス代が上がる原因、プランの見直し方まで具体的に紹介しますので、ガス代に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
ガス代の相場はいくら?

総務省の「家計調査」によると、2024年のガス代の平均月額は4,109円です。ただし、ガス代は、契約しているガスの種類によって変動します。
ガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」があり、原料や供給方法などが異なります。
一般的に都市ガスは都市部で使われ、地下の導管から供給されることが特徴です。一方、プロパンガスは郊外や一部地方で使われ、ガスが入ったボンベを利用者のもとへ配送する必要があります。
環境省の資料によれば、ガスの種類別に見た1世帯当たりの年間支払額は、都市ガスで3.02万円、プロパンガスが2.02万円でした。
| ガスの種類 | エネルギー 消費量 | 年間 支払額 | 1㎥当たり の金額 |
|---|---|---|---|
| 都市ガス | 177㎥ | 3.02万円 | 約171円 |
| プロパンガス | 23㎥ | 2.02万円 | 約878円 |
プロパンガスはガスボンベ配送による人件費がかかるため、単価は高くなりがちですが、都市ガスよりも熱量が高く、ガス使用量は比較的少なく済みます。
ガス代は都市ガス・プロパンガスの違いだけでなく、世帯の人数によっても変動します。次章で、世帯人数別のガス代の平均額について見ていきましょう。
【世帯人数別】ガス代の平均額

続いて、ガス代の平均額を世帯人数別に紹介します。ご家庭の世帯人数を踏まえて確認してみましょう。
【世帯人数別のガス代平均額(月)】
| 1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし | 5人暮らし | 6人以上 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 3,331円 | 4,900円 | 5,555円 | 5,427円 | 5,506円 | 6,156円 |
| 2023年 | 3,359円 | 4,971円 | 5,591円 | 5,284円 | 5,131円 | 5,469円 |
| 2024年 | 3,056円 | 4,497円 | 5,121円 | 5,015円 | 4,284円 | 4,551円 |
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯|政府統計の総合窓口
1人暮らしのガス代
総務省の家計調査によると、2024年における1人暮らし世帯のガス代の平均額は3,056円でした。
平均額を見ると、1人暮らしのガス代は2人以上の世帯と比べ抑えられている傾向です。要因としては、入浴や炊事の機会が少ない点が考えられます。
しかし、「入浴回数が多い」「追い焚き回数が多い」「よく自炊をする」など、ガスの使用頻度が多い人は平均額より高くなります。
2人暮らしのガス代
2024年における2人暮らし世帯のガス代の平均額は4,497円でした。
2人暮らしの場合、1人暮らしと比べると入浴の頻度や調理でガスを使う機会が増えるため、その分ガス代がやや高くなる傾向にあります。しかし、単純に1人暮らしの2倍にはならない点が特徴です。
3人家族のガス代
3人家族の2024年におけるガス代の平均額は5,121円です。
2人暮らしに比べてガス代の上昇が緩やかなのは、データに「夫婦と子ども1人」などの世帯が含まれるためです。
子どもが小さいほど、ガス代をはじめとした光熱費の1人当たりの金額は下がる傾向にあります。
ただし、子どもの年齢が高い場合や、家族それぞれの入浴時間の長さによってはガス代が変動しやすい点に留意しましょう。
4人家族以上のガス代
4人家族の2024年におけるガス代の平均額は5,015円です。また、5人家族で4,284円、6人家族以上で4,551円となっています。
4人家族以上の場合、3人家族と比べるとほぼガス代に差がない傾向です。要因として、調理や入浴時のお湯張りなど、家族内でガスの使用を共有できる点が考えられます。
また、5人家族以上でガス代の平均額が下がっているのは以下の理由が考えられます。
- 調理やお風呂の共同利用が多くなる
- 家族の何人かは在宅率が低い
- プロパンガスではなく都市ガスを利用している世帯が多い可能性
- 省エネ性能の高い住宅に住んでいて、ガスの消費量を抑えられる
とはいえ、追い焚きを多用したり、お湯の設定温度を高くしたりすると、人数が多い分ガス代も上振れしやすいため、大人数世帯の家庭は注意が必要です。
ガス代が高くなる5つの理由

ここからはガス代が高くなってしまう原因について、ガスの使い方や、原料費調整額などの外部要因についても解説します。
給湯の使用量が多い・設定温度が高い
お風呂やシャワーでのお湯の使用量が多かったり、設定温度を高くしたりしている場合、必然的にガス代は上がります。
温度や使用時間が原因の場合は温度を少し下げたり、または入浴時間を少し短くしたりするだけでもガス代の大幅な削減効果が期待できます。
追い焚き・保温を頻繁に使っている
追い焚きや保温を頻繁に行っている場合も、ガス代が高くなります。
容量が200~280リットル程の一般的な浴槽で追い焚きする場合、1回追い焚きをするごとにおよそ70~130円のガス代がかかります。また、「保温機能」も入浴間隔が長時間空くと、こまめに加熱を繰り返すためその分ガス代がかかります。
改善策としては、家族の入浴時間の間隔を空けないようにしたり、シャワーのみを使用したりするなどが効果的です。
家族で入浴の時間帯を決めて意識し合う必要がありますが、ライフスタイルによっては比較的取り組みやすい改善方法です。
料理で強火や長時間加熱をすることが多い
お風呂だけでなく料理にも、ガス代が高くなる要因があります。例えば、料理をする際に強火を多用したり、長時間加熱したりする場合にガス代がかさんでいきます。
料理中のガス代を抑えるコツは、火を使う時間が短い余熱調理の活用やまとめ調理、圧力鍋の使用、火力調整に気を配ることなどです。
より手軽にガス代を節約したい場合は、電子レンジでの調理に置き換えるのもおすすめです。
ガス機器が劣化している
ガス機器が劣化している場合、本来の性能を発揮できず燃費が悪化し、想定以上にガス代がかかってしまうことがあります。
専門業者に点検や修理、劣化している設備の交換を依頼することで、本来の燃費に戻ります。なお、賃貸の場合は、大家か管理会社経由で依頼する必要があります。
設備の点検・修理はガス代の節約だけでなく、故障や不具合による思わぬトラブルを防ぎ、安全性を維持することにもつながります。
ガス代の単価が上がった
ガスの使い方を変えておらず、設備にも異常がないのにガス代が上がった場合、ガスの単価そのものが上がった可能性があります。
原料費調整額の上昇
ガス代は、ガスの主原料となる液化天然ガスや液化石油ガスの輸入価格や原油価格の変動、為替レートや国際情勢などに影響されます。
これらの価格変動をガス代に反映させるための仕組みが「原料費調整制度」です。世界情勢などにより原料費調整額が上がると、ガスの使い方が変わっていなくても毎月のガス代が変動します。
契約プランの価格改定
原料価格の変動だけでなく、契約プランが価格改定した可能性もあります。
プロパンガスは自由料金制のため、ガスボンベの運送費の値上がりなどで、プロパンガス会社が価格を改定することもあります。
また、新規契約時に適用されていた割引キャンペーンが終了し通常料金に移行すると、「ガス代が高くなった」と感じることがあるでしょう。
契約プランの価格改定の場合は、価格が改定された「お知らせ」がガス会社から届くため、必要に応じてプラン変更やガス会社の切り替えを検討することでガス代を安くできる可能性があります。
ガス代を節約するポイント4選

ここからは、ガス代を節約するために心がけると良いポイントや具体的な方法について解説します。
お風呂の使い方を見直す(最優先)
まずは、お風呂の使い方を最優先に見直しましょう。入浴やシャワーはお湯を多く使うため、工夫しだいでガス代の大幅な節約につながります。
以下は、お風呂でできる効果的な節約方法です。
- 給湯温度を適切に設定する・給湯温度を下げる
- シャワーを浴びる際は時間を短縮する
- 追い焚きの使用を減らす
- 浴槽の蓋を活用する
- 入浴時間を家族でまとめる
給湯温度を低くすることで、ガスの使用量が抑えられます。また、シャワー使用時はできるだけ時間を短くするとガス代の節約に効果的です。
例えば、45度のお湯を使用する際、1日1分短くすることで、年間で2,070円の節約になります。
※参考:経済産業省資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約
加えて、追い焚きはお湯の温度が低いほどガスを多く使用するため、ガス代がかさむ原因になります。「入浴の時間を空けずに家族でまとめて入る」「こまめに蓋をする」などをして、追い焚きの回数を1回でも減らしましょう。
キッチンのガス使用を減らす
ガス代が高くなる原因でも解説した通り、料理もガス代に大きく影響する要素のため、使用するガスができるだけ少なくなるよう工夫する必要があります。
以下は、キッチンでできる効果的な節約方法です。
- 余熱調理を行う
- まとめ調理を行う
- 炎のサイズは鍋底に合わせる
- 電子レンジや電気ケトルを併用する
ガス代の節約には、火を早めに止めて仕上げる「余熱調理」や、一度にまとめて作る「作り置き」が効果的です。
また、コンロを使う際はガスの浪費を防ぐため、炎が鍋底からはみ出さないよう火力を適切に調整しましょう。
お湯沸かしには電気ケトルを、下ごしらえや温め直しには電子レンジを活用することで、ガスコンロのみの調理と比べて年間1,000円前後の節約になります。
※参考:経済産業省資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約
暖房の使い方を最適化する
暖房の使い方を見直すのも、ガス代の節約方法として効果的です。暖房の使い方を最適化するには、以下を試してみてください。
- 設定温度を見直す
- エアコンを併用しガス暖房の依存度を下げる
- カーテンや隙間テープなどを活用し断熱する
まずは、設定温度を見直してみましょう。設定温度を1度下げることで、年間約880円~1,320円のガス代が節約できるケースもあります。
※参考:経済産業省資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約
また、ガスファンヒーターはエアコンなどほかの暖房器具と併用するのが効果的です。例えば、最初にガスファンヒーターを使い、部屋が暖まったらエアコンに切り替えて室温を保つようにすると効率的です。
さらに、遮熱カーテンや隙間テープ、断熱材などを使い家の断熱性を高めると、暖房効率が上がるためガス代の節約につながります。
ガス会社・料金プランを見直す
ガス代を節約するには、現在契約しているガス会社や料金プランを見直すのも効果的です。
単価や基本料金を比較するとともに、キャンペーンの有無、違約金・解約金の有無などを確認しておきましょう。
都市ガスの場合は、賃貸住宅でも個別にガス会社の切り替えが可能です。プロパンガスを切り替える場合は工事が必要なため、賃貸の集合住宅だと切り替えは難しいです。
ガス会社によっては電気とセットで申込むことで割引が適用され、料金が安くなる場合があります。光熱費の支払いをまとめられたり、手続きをまとめてできたりするので、契約先を迷っている人はガスと電気のセット契約がおすすめです。
ガス代の平均を把握して上手に節約しよう!
ガス代の平均額は、家族の人数によって変動します。また、平均額はあくまで目安であり、在宅時間や入浴・料理の頻度などによっても変動する点にも注意が必要です。
平均額よりガス代が高い場合は、ガスの使い方や契約プランを見直してみましょう。
まずはお風呂の入り方を工夫するのがおすすめです。
また、ガス会社の乗り換えや、電気とセット契約をすることで、ガス代自体を安くできる可能性もあります。ガス代の節約術と合わせて検討してみてください。

