ガスの引越し手続きは何日前まで?閉栓・開栓の流れやガス会社の選び方も紹介
引越しの際は、引越し業者の手配や荷造りだけではなく、ガスの閉栓・開栓手続きも行わなければなりません。手続きが遅れるとすぐにガスを使えず「お風呂に入れない」など、生活に支障が生じます。
就職や転勤にあたって引越しを考えている場合、ガス関連の手続きをスムーズに進めるためにも、手続きの手順や注意点を把握しておきましょう。
この記事では、ガスの引越し手続きを行うタイミングや基本的な流れ、ガス会社の選び方について解説します。
ガスの引越し手続きを行うタイミング

引越しの際は、ガス開栓・閉栓手続きを遅くとも引越し日の1〜2週間前までに行うのが基本です。ガス会社のホームページやコールセンターから随時申し込めるので、なるべく早めに行いましょう。
電気・水道とは違い、ガスの開栓作業は原則契約者本人による立ち会いが求められます。法律で定められたルールであり、ガスの安全確認や使用方法の説明が欠かせないためです。
早めに立ち会いの予約を入れなければ、ガスの開栓が希望日に行えない可能性があります。

特に3~4月の引越しシーズンは予約が混み合うため、引越し日の1か月前を目安に申し込むのがおすすめです。
なお、即日でガスの開栓作業を依頼できるガス会社は限られています。希望するガス会社と契約したいなら、即日開栓は避けるのが賢明です。
7ステップで分かる!ガスの引越し手続きの流れ

ガスの引越し手続きを行う場合は、以下で紹介する7つのステップを順番に進めましょう。
1.新居で利用できるガスの種類を調べる
手続きを始める前に、まずは新居で利用できるガスの種類を確認しましょう。ガスの種類は、大きく「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2つに分けられます。
ガスの種類によって契約できるガス会社が異なるため、事前に調べておくと後々の手続きをスムーズに進行できます。

新居でどちらの種類を利用できるのか判断がつかない場合は、不動産会社や管理会社に問い合わせましょう。
都市ガスとプロパンガスの違いは以下の通りです。
都市ガス
都市ガスは、地下に設置された配管を通って各家庭や施設に供給されるガスです。液化天然ガス(LNG)が原料に使われており、主に都市部で普及しています。
都市ガスの料金は、毎月固定でかかる「基本料金」と、ガスの使用量に応じて変動する「従量料金」で構成されています。

都市ガスは、プロパンガスより発熱量が低くエネルギー効率で劣るものの、料金はプロパンガスより安い傾向があります。
プロパンガス
プロパンガス(LPガス)は、基本的に各家庭に設置されたガスボンベから供給されるガスです。
液化石油ガス(LPG)を原料とし、山間部や離島など人が少ないエリアを含め、全国各地で利用されています。
また、各世帯単位で供給するため、災害時に復旧が比較的早いのが特徴です。

自由料金制でガス会社によって価格は異なりますが、ガス代は都市ガスより高い傾向があります。
ただし、首都圏より料金が高めな地方の都市ガスエリアでは、プロパンガスの方が安いケースもあるので、注意しましょう。
2.新居で申し込めるガス会社を探す
ガス会社の対応エリアはそれぞれ異なるので、引越し先のエリアで契約できるガス会社を事前に探しておきましょう。
都市ガスエリアの場合
地域の大手都市ガス会社(東京ガスなど)か、新都市ガス会社を選べます。
都市ガスエリア外の場合
エリアに対応しているプロパンガス会社を選べます。賃貸や集合住宅の場合、原則、現在その建物に供給しているプロパンガス会社と契約します。
ガス会社によって料金形態やサービス内容にも違いがあるため、ライフスタイルに合わせて比較検討することが大切です。
3.新居でのガス開栓手続きを行う
新居で契約したいガス会社が見つかったら、開栓(利用開始)を申し込みます。スムーズに手続きを進めるために、以下の情報を用意しておきましょう。
- 契約者の氏名
- 契約者の電話番号
- 旧居と新居の住所
- 引越しの予定日
- 開栓の希望日
- 立ち会いの希望時間
- 現在利用しているガスやガス機器の種類
- 支払い方法(口座振替やクレジットカードなど)
引越しシーズンなどの繁忙期は電話が混み合ってつながりにくい可能性があるため、ホームページから手続きを行うのがおすすめです。

引越し直前の申し込みはホームページで受け付けていないケースもあるので、なるべく早めに連絡しましょう。
ガスの開栓作業では、ガス機器の作動状況やガス漏れの有無を確認するために、原則立ち会いが必要です。
開栓作業は引越し当日に行うのが基本なので、スケジュールを調整しておきましょう。
4.電気や水道の使用手続きを行う
新居でのガス開栓手続きを行う際は、併せて電気と水道の使用手続きも行いましょう。
ガスの開栓作業では、作業員がガス機器の点検を実施します。給湯器の電源を入れてお湯が出るかどうかをチェックするため、開栓当日までに電気と水道を使えるようにしておく必要があります。
電気と水道の使用手続きに関しても、引越し日の1~2週間前を目安に行いましょう。
5.旧居でのガス閉栓手続きを行う
旧居で契約しているガス会社へ連絡して、閉栓(利用停止)の申し込みをしましょう。手続きに必要な情報は、以下の通りです。
- お客様番号(検針票に記載)
- 契約者の電話番号
- 旧居と新居の住所
- 閉栓の希望日
- 引越し月に支払うガス代の精算方法
開栓手続きと同じく、繁忙期は電話がなかなかつながらない可能性があるので、ホームページから手続きをするのがおすすめです。
ガスの閉栓作業は5〜10分程度で完了し、立ち会いは基本的に不要です。ただし、ガスメーターが室内にある住居やオートロック付きマンションの場合、閉栓時にも立ち会いを求められる可能性があります。
閉栓すると旧居でガスを利用できなくなるため、閉栓作業日は引越し当日や、引越し後の日付で予約するのがおすすめです。
6.新居で利用できるガス機器を用意する
新居でガスコンロやガスファンヒーターなどのガス機器を使う場合、ガスの種類に対応した機器を用意する必要があります。
引越し前にガスの種類を確認した上で、必要があれば、都市ガスなら都市ガス用、プロパンガスならプロパンガス用のガス機器を用意しましょう。
7.新居でのガス開栓作業に立ち会う
予約した日付・時間に作業員が訪問してガスの開栓作業を行うので、必ず立ち会いましょう。
作業時間の目安は15~20分程度ですが、ガスメーターの新規設置・交換作業が別途発生する場合は、さらに時間がかかります。
作業員からガスの使用方法や注意事項に関する説明も行われるため、時間に余裕を持ってスケジュールを組んでおくことが大切です。
不明点や疑問点があれば、説明の時点でしっかり解消しておきましょう。
引越し先で損しないガス会社選びのポイント

新居で契約するガス会社を選ぶ際は、次に紹介する3つのポイントを意識しておきましょう。
現在の契約内容・ガス料金と比較する
まずは、旧居で契約しているガス会社のプラン内容を調べて、新居のガス会社を選ぶ際の参考にします。
旧居のガス会社のプラン内容は検針票やマイページで確認できるため、事前にチェックしておきましょう。

比較の方法がわからない方は、下記問い合わせフォームでご質問いただければ、可能な限りサポートいたします!
キャンペーンや特典の有無を確認する
ガス会社の多くは新規契約者を集めるために、以下のようなキャンペーンや特典を展開しています。
| キャッシュバック | 契約後に一定額が返金される |
| ポイント還元 | 契約プランや支払い金額に応じてポイントが貯まる |
| プレゼント | 契約時にギフトカードなどがもらえる |
キャンペーンや特典の中には一定の条件を満たさないと適用されないものもあるため、契約前にきちんと確認しておきましょう。
ガス・電気のセット契約を検討する
ガスと電気については、それぞれ最安値の会社を探すのも選択肢の一つですが、セット契約もおすすめです。
セット割引が適用されるケースが多く、ガス代と電気代をまとめて節約できます。また、セット契約では支払先を一つにまとめられ、手続きと家計管理の手間を省けるのもメリットです。
ガスの引越し手続きに関するよくある質問

ガスの引越し手続きでよくある質問と回答をまとめました。
Q.ガスの開栓手続きは当日でもできる?
即日の申し込みでも対応できるガス会社はあります。
しかし、開栓担当者のスケジュールが空いていないと対応できないため、開栓手続きが済んでいないと気付いた時点で、すぐにガス会社へ連絡しましょう。
Q.ガス開栓作業は土日祝日でも依頼できる?
基本的には、土日祝日でもガス開栓作業は依頼できます。
しかし、引越しシーズンは予約枠が埋まりやすいため、早めの連絡を心がけましょう。
Q.ガス開栓作業の立ち会いが難しいときは?
ガスの開栓作業には契約者本人の立ち会いが原則必要ですが、どうしても都合がつかないときは家族などの代理人に頼むことも可能です。
立ち会いに代理人を立てるなら、ガス会社へ事前に連絡しておく必要があります。
Q.引越し月のガス代はどうなる?
月の途中で引越しをする場合、旧居・新居ともに日割り計算になります。
Q.開栓したのにガスが出ないときはどうすればいい?
新居で開栓作業が終わってもガスを利用できないときは、まず元栓が閉まっていないかを確認しましょう。
安全装置の作動によりガスが利用できない場合は、全てのガス機器がオフになっていることを確認してから、ガスメーターの復帰ボタンを押して復旧します。
どちらの方法でも解決しない場合、ガス漏れの可能性もあるため、すぐにガス会社へ連絡してください。
引越しをする際はガスの閉栓・開栓手続きを忘れずに
ガスの閉栓・開栓手続きは、引越し日の1〜2週間前までに行いましょう。
閉栓手続きを忘れると、ガス代を二重に支払うことになりますし、開栓手続きを忘れると、引越し後にガス機器を使えず不便な思いをすることになります。
特に、ガスの開栓作業には原則契約者本人の立ち会いが必要です。希望日に開栓作業を行うためにも、余裕を持って申し込むことが大切です。
ガスの閉栓・開栓手続きも含めてやるべきことをリストアップしておき、引越し先での新生活を滞りなくスタートできるようにしましょう。

