一人暮らしの水道光熱費の平均は?電気・ガス・水道代の節約方法を解説
総務省の「家計調査(2024年)」によると、一人暮らしの水道光熱費は月平均12,816円です。季節や住環境などで変動するものの、平均より毎月の水道光熱費が高い場合は、節約に取り組みたいところです。
この記事では、一人暮らしの水道光熱費の平均を条件別に紹介しつつ、効果的な節約方法まで解説します。
電気代やガス代が高いと感じている方は、この機会に普段の行動を見直してみましょう。
一人暮らしの水道光熱費の平均はいくら?

水道光熱費は、年・季節・地域・住環境・生活タイプなどによって差が出ます。
比較材料として活用しやすいように、一人暮らしにおける水道光熱費の平均を条件別で紹介しつつ、費用が高くなる要因を解説します。
年別の目安
総務省の「家計調査」によると、一人暮らしにおける水道光熱費の平均額は、1カ月当たりでおおよそ12,000円前後です。
手取りが15万~30万円の場合、水道光熱費は12,000円程度になるケースが多いので、一般的な金額と言えます。
下表は、一人暮らしの水道光熱費の合計、および内訳(電気・ガス・水道・その他光熱費)の平均を、年別にまとめたものです。
自分の水道光熱費が平均額を超えているなら、どの項目が高いのかを確認してみましょう。
【一人暮らしの平均水道光熱費(月)】
| 年 | 電気代 | ガス代 | 上下 水道代 | その他 光熱費 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年 | 5,791円 | 3,021円 | 2,172円 | 702円 | 11,686円 |
| 2021年 | 5,482円 | 3,001円 | 2,248円 | 651円 | 11,383円 |
| 2022年 | 6,808円 | 3,331円 | 2,116円 | 843円 | 13,098円 |
| 2023年 | 6,726円 | 3,359円 | 2,239円 | 720円 | 13,045円 |
| 2024年 | 6,756円 | 3,056円 | 2,282円 | 721円 | 12,816円 |
2022年から合計平均額が大きく上昇しているのは、ロシア・ウクライナ紛争によるエネルギー価格の高騰、急激な円安などが影響しています。
季節別の目安
冬は給湯器や暖房、夏は冷房や扇風機を多用するので電気代が高くなります。
さらに、冬はガスファンヒーターや灯油ストーブを使用する機会が増えるので、ガス代や他の光熱費も増加しがちです。
季節変動はどの世帯でも起こりうる自然な現象なので、統計データとの比較が役立ちます。
以下、総務省の資料を基に、一人暮らしの水道光熱費に関する最新データ(2024年4月~2025年3月)を季節別にまとめました。
【季節別の平均水道光熱費(月)】
| 季節 | 電気代 | ガス代 | 上下 水道代 | その他 光熱費 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 春 | 5,839円 | 3,068円 | 2,021円 | 478円 | 11,406円 |
| 夏 | 6,771円 | 2,209円 | 2,250円 | 102円 | 11,332円 |
| 秋 | 6,356円 | 2,471円 | 2,387円 | 1,037円 | 12,251円 |
| 冬 | 9,295円 | 3,941円 | 2,263円 | 1,832円 | 17,330円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯|政府統計の総合窓口
地域・住環境でも平均は変わる
水道光熱費は、地域による気候の違い、都市部・地方における住環境や設備の違いによっても変動します。
総務省の資料を基に、一人暮らしの水道光熱費に関する最新データ(2024年分)を地域別にまとめました。
【地域別の平均水道光熱費(月)】
| 地域 | 電気代 | ガス代 | 上下 水道代 | その他 光熱費 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道・東北地方 | 7,500円 | 3,566円 | 2,963円 | 2,932円 | 16,962円 |
| 関東地方 | 6,566円 | 3,074円 | 2,202円 | 402円 | 12,244円 |
| 北陸・東海地方 | 6,794円 | 2,877円 | 2,129円 | 730円 | 12,529円 |
| 近畿地方 | 6,648円 | 3,076円 | 2,185円 | 224円 | 12,133円 |
| 中国・四国地方 | 7,437円 | 2,790円 | 2,416円 | 557円 | 13,200円 |
| 九州・沖縄地方 | 6,274円 | 2,883円 | 2,103円 | 457円 | 11,717円 |
北海道・東北地方などの寒冷地は、暖房で「電気代」や「ガス代」が高く、灯油ストーブなどで「その他光熱費」が高いです。
あなたはどれ?生活タイプ別の平均
水道光熱費の平均額は日々の過ごし方によっても変動するため、普段の行動を振り返って自分の「効率よく節約できるポイント」を見つけるのが大切です。
ここでは生活項目別に水道光熱費が高くなりやすい項目をまとめました。
| 水道光熱費 が高い | 水道光熱費 が安い | |
|---|---|---|
| 休日 | 在宅多め | 外出多め |
| 食事 | 自炊派 | 外食派 |
| 入浴 | 湯船派 | シャワー派 |
| 洗濯 | こまめに洗う | まとめて洗う |
| 照明 | ほぼ付けっぱなし | こまめに消す |
「水道光熱費が高い」に当てはまる項目があれば、その項目が「効率よく節約できるポイント」の可能性が高いです。
水道光熱費における料金の仕組み

水道光熱費を節約するためには、料金の仕組みを把握しておくのが重要です。使用量・単価・基本料金など、節約が効きやすいポイントを押さえておけば、大きな節約効果が見込めます。
電気代の仕組み
電気代の計算式は「基本料金+電力量料金+再エネ賦課金+燃料費調整額」です。電気代を構成する4項目を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 契約アンペア数などに応じて毎月かかる固定費 |
| 電力量料金 | 実際に使った電気の料金 (使用量×単価) |
| 再エネ賦課金 (※1) | 再エネ普及のために全利用者が負担する料金 (使用量×全国一律単価) |
| 燃料費調整額 | 発電にかかる燃料コストの変動を反映する調整分 (使用量×燃料費調整単価) |
電気代を節約する際は、主に電気使用量を下げるのが有効です。人によっては、契約アンペア数や料金プランを見直す余地があります。
ガス代の仕組み
ガス代の計算式は「基本料金+従量料金」で、プロパンガス(LPガス)のみ「設備料金」がプラスされます。
プロパンガスと都市ガスは料金体系や供給方法が異なるため、料金に大きく差が出ることがあります。
ガス代を構成する3項目の概要は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 契約に基づき毎月かかる固定費 |
| 従量料金 | 実際に使ったガスの料金 (使用量×単価) |
| 設備料金 ※プロパンガスのみ | 消費機器の貸与・維持・管理料金 (賃貸は原則0円) |
ガス代を節約するのも、ガス使用量を減らすのが有効です。また、ガス代が平均額を大きく上回っているなら、ガス会社の変更も検討しましょう。
水道代の仕組み
水道代の計算式は「基本料金+従量料金」で、自治体によって料金が大きく異なるのが特徴です。
さらに、自治体によって生活排水を処理するための「下水道料金」をセットで請求されるケースが多いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 水道を利用するために毎月かかる固定費 |
| 従量料金 | 使用した水の量に応じた料金 (使用量×単価) |
| 下水道料金 | 排水処理にかかる料金 (自治体によってはない) |
水道代を節約するには、水道使用量を減らすのが基本です。シャワーや洗濯といった日々の行動から見直すとよいでしょう。
一人暮らしの水道光熱費を節約する方法

水道光熱費の節約に取り組むなら、効果を実感しやすいポイントから見直しましょう。
家電の使い方を改善し、必要に応じて契約先の会社・プランを見直せば、さらなる節約効果が期待できます。
給湯を最適化する
給湯はガス・水道の両方を節約できるため、最初に実践すると効果が出やすいポイントです。
給湯温度を少し低めに設定する、シャワーの時間を短くするなど、今日から取り組める簡単な対策でも節約につながります。
特に一人暮らしの場合、湯船にお湯を張ると水道使用量が大きく増加するため、夏場や暖かい日はシャワーだけで済ますのも一案です。
エアコン・冷蔵庫・待機電力を見直す
資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、家電製品別で電力消費量が最も多いのはエアコンで、冷蔵庫、照明と続きます。
待機電力も意外に多く、夏季では全体の6%、冬季では全体の5.5%を占めます。
節約はやりすぎると負担になるので、無理なく継続できる対策を講じましょう。
エアコン
最も節約効果が期待できるのはエアコンです。設定温度を夏は高め、冬は低めにしたり、サーキュレーターで空気を循環させたりすれば、消費電力量を削減できます。
冷蔵庫
冷蔵庫は庫内に食品を詰め込み過ぎると、稼働効率が低下して電気代の上昇につながります。冷気が循環するように、スペースを適度に空けましょう。
逆に、冷凍庫は冷凍された食品自体に保冷効果があるので、食材を詰めて保管すると電気代の削減につながります。
照明
照明は、点灯時間の短縮やLEDへの交換などで節電できます。
待機電力
待機電力は電化製品ごとに見ると微々たるものですが、年間で見ると数千円分のムダが生じる場合もあるため、普段あまり使わない家電はコンセントを抜いておくと効果的です。
お風呂やキッチンの使用を見直す
給湯はガス代への影響が大きいため、お風呂の使い方を見直す必要があります。
お湯張りの量を少なめに設定したり、追い焚きの使用回数を減らしたりするのが有効です。
また、キッチンも給湯を用いる機会が多い場所です。調理や洗い物の際に、お湯の出しっぱなしを防ぐことで対策できます。
キッチンでは、コンロの使用方法にも注意が必要です。以下のちょっとした工夫の積み重ねでも高い効果を発揮します。
- 鍋底からはみ出ないように火力を調整する
- 鍋の余熱を利用して食材を茹でる
- できるだけまとめて調理する
- 野菜などの下ごしらえを電子レンジで行う
洗濯・食器洗いのムダを減らす
洗濯・食器洗いは水道代のムダが生じやすいため、節水を意識して取り組むのが重要です。
洗濯は毎日少しずつ洗うより、数日分をまとめて洗う方が水道代を節約できます。お風呂の残り湯を再利用する場合は、すすぎに使うと衣類が汚れてしまう可能性があるので、洗いの工程で使いましょう。
食器洗いの際は食洗機を使うことで、手洗いより水道使用量を減らせます。最近は一人用の食洗機もあるので、必要に応じて活用しましょう。
電力会社やガス会社を比較する
使用量がそれほど多くないのに毎月の水道光熱費が高い場合、電気・ガスの契約内容がライフスタイルに合っていない可能性があるので、契約先を見直すのも一案です。
一人暮らしは電気やガスの使用量は少ないので、基本料金が高くないかを確認しましょう。
プロパンガスを利用している場合、賃貸の集合住宅ではガス会社を変更できない可能性が高いので、あらかじめ注意が必要です。
電気・ガスを同じ会社でまとめて契約する「セット契約」なら、割引や特典が付与されるケースが多いです。支払先を一本化でき、家計を管理しやすくなるので、一人暮らしなら優先的にセット契約を検討しましょう。
日々の工夫で一人暮らしの水道光熱費を節約しよう
近年は社会情勢の影響を受けて、水道光熱費が上昇傾向にあります。
家電の使い方や家事のやり方を少し変えるだけでも節約できるため、電気代やガス代が高いと感じている方は普段の行動から見直すのが大切です。
現状の使い方のまま光熱費を安くできる可能性がある、「電気・ガス会社の切り替え」もおすすめです。
自分のライフスタイルに合った節約方法を実践しましょう。

