給湯器のつけっぱなしはガス代がかかる?危ない?NG例や節約方法も解説
給湯器をつけっぱなしにすると、ガス代に影響するのか気になる人が多いと思います。
結論から言うと、給湯器をつけっぱなしにしてもガス代はかからないものの、待機電力分の電気代は発生します。
この記事では、給湯器をつけっぱなしにするメリット・デメリットや、ガス代・電気代の節約方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
給湯器をつけっぱなしにしてもガス代はかからない!

給湯器の電源をつけっぱなしにしても、ガス代はかかりません。
そもそも給湯器の仕組みは、配管に設置されたセンサーが通水を感知すると、ガスの燃焼がスタートするというものです。つまり、蛇口をひねって「お湯」を出さない限りは、ガス代は発生しません。
ただ、お湯と水を一つのハンドルで切り替える蛇口(シングルレバー混合栓)の場合、うっかりお湯を出してしまい、ガス代がかかるケースがあるので注意が必要です。
電気代は年間2,000円前後かかる
従来型の給湯器をつけっぱなしにすると、電気代は月間160~180円、年間2,000円前後かかります。電気代が発生するのは、リモコンパネルの表示やセンサーの待機に電力を消費するためです。
メーカーによって異なりますが、給湯器の電源をオンにしているときの一般的な待機電力は、7~8Wほどです。以下の計算式を基に、待機電力で発生する電気代の目安を算出しました。
【計算式】
消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)=電気代
【電気代の目安(7~8Wの場合)】
1日:5.2~6.0円
1か月:156.2~178.6円
1年:1,900.9~2,172.5円
※電力量料金単価は2026年4月現在の目安である31円/kWh(税込)を使用
※出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会
近年は、待機電力が低い省エネモデルの給湯器もあります。例えば、待機電力が1.7Wの省エネモデル(※)なら、つけっぱなしでも電気代は年間460円ほどに抑えられます。
※出典:ガス給湯機器 エコジョーズについて|ノーリツ
給湯器のつけっぱなしは危ない?

給湯器をつけっぱなしにしても、配管のセンサーが通水を感知しない限りは、ガスの燃焼動作が行われないため基本的に危険性はありません。
また、多くの給湯器には安全装置が備わっているため、機器の故障やガス漏れといったリスクも抑えられています。
給湯器の寿命という点でも、つけっぱなしが原因の早期劣化は起こりにくいとされています。寿命を左右するのは、つけっぱなしにすることではなく、ガスの着火回数と燃焼時間です。
つけっぱなしがNGな給湯器の例
給湯器をつけっぱなしにしても基本的には問題ありませんが、一定の条件に当てはまる場合は、給湯器を使用したあとに電源をオフにしましょう。
つけっぱなしを避けた方が良い給湯器を3つ紹介します。
10年以上使っている給湯器
10年以上使用している給湯器は、トラブルや故障のリスクが高まるため、つけっぱなしは避けましょう。
多くのメーカーでは、給湯器の標準使用期間を約10年と定めています。
給湯器のつけっぱなしを控えるのはもちろんですが、そもそも10年以上使用しているなら、点検や交換を行うことが大切です。
追い焚き・床暖房機能付きの給湯器
給湯器によっては、追い焚き機能や床暖房機能が付いています。追い焚き機能や床暖房機能をオンにしていると、設定温度での保温が自動的に行われ、ガス代がかかるため注意が必要です。
使用していないときは、追い焚き機能や床暖房機能をオフにしましょう。消し忘れを防止するために、タイマー機能を活用するのもおすすめです。
バランス釜などの古い給湯器
「バランス釜」と呼ばれる古いタイプの給湯器は、つけっぱなしにすると種火がついたままになり危険なので、使用したあとに電源をオフにする必要があります。
浴槽の横に設置するバランス釜は、浴室給湯や追い焚きなどの機能を備えているのが特徴です。新築物件に設置されることはほとんどありませんが、古いアパートや団地ではいまだに使われています。
給湯器をつけっぱなしにしておくメリット・デメリット

次に、給湯器をつけっぱなしにするメリットとデメリットを解説します。
自分に合った使い方を見つけるためにも、ぜひチェックしてください。
メリット
給湯器をつけっぱなしにするメリットは、以下の通りです。
- 機器への負担を減らせる
- お湯が必要なときにすぐ使える
給湯器をつけっぱなしにすれば、電源をオン・オフする回数が減るため、機器自体への負担を軽減できます。
一般的に、電子機器は起動時・停止時に負荷がかかるので、オンオフの回数が減れば故障リスクを抑えることにもつながります。
また、キッチンや洗面所でお湯が必要なタイミングに、すぐ使えるのもメリットです。
デメリット
給湯器をつけっぱなしにするデメリットとして、以下が挙げられます。
- 待機電力が増える
- お湯を無駄に使うケースがある
給湯器をつけっぱなしにしている時間が長いほど、待機電力の消費量が増え、電気代がかかるのはデメリットです。
常にお湯が出るため無駄に使用してしまう可能性もあり、結果的にガス代が増えるデメリットもあります。
特に、レバーハンドル一つで水・お湯を切り替える「シングルレバー混合栓」を使っている場合は、無意識にお湯を多く使ってしまうことがあるので注意しましょう。
給湯器の“ガス代・電気代”を節約する方法6選

給湯器のガス代・電気代を節約するには、以下のような方法があります。
- 設定温度をこまめに見直す
- 追い焚きの回数を減らす
- お湯の使用量を減らす
- 長時間使わないときは電源をオフにする
- 定期点検を検討する
- ガス会社・電力会社を見直す
それぞれの節約方法について詳しく解説します。
1.設定温度をこまめに見直す
季節に応じて給湯器の設定温度をこまめに見直せば、ガス代の節約につながります。給湯器の設定温度が高いほど多くのガスを消費し、ガス代も上がります。
基本的に夏場は38~40℃、冬場は40℃以上を目安に温度を設定しましょう。
とはいえ、お風呂にためるお湯の温度が低すぎると追い焚きが必要になり、かえってガス代がかかります。

個人の好みや体調にも合わせ、様子を見ながら適温に調整するのがポイントです。
なお、お風呂の無駄な追い焚きを減らす工夫として、入浴時以外は浴槽のふたを閉めたり、複数人の世帯では間隔を空けずに入浴したりするのがおすすめです。
2.追い焚きの回数を減らす
お風呂の追い焚きはガス消費量が多いため、回数を減らすだけで高い節約効果が見込めます。
追い焚き回数が1日1回少なくなると年間約6,190円の節約が可能です。
※出典:風呂給湯器|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
追い焚きを使わなくて済むよう、家族で間隔を空けずに入浴したり、浴槽にふたをしてお湯の温度低下を防いだりしましょう。
3.お湯の使用量を減らす
お湯の使用量を減らせば、ガス代を節約できる上に節水効果もあります。具体的なポイントは、以下の通りです。
- 食器は「ため洗い」する
- 浴槽に張るお湯の量を減らす
- シャワーの水を無駄に流さない
- 節水シャワーヘッドを使う
お湯の出しっぱなしを防ぐため、洗い桶の中に食器をつけ置きしてから洗浄する「ため洗い」を実践すれば、ガス代・水道代を節約できます。
また、浴槽に張るお湯の量を減らせば、ガスに加えて水の消費量も抑えられます。1回当たりの湯量を約20L減らすだけでも、ガス代と水道代を合わせて年間3,000~4,000円程度の節約が期待できます。

シャワーも1分間に12Lのお湯を使うため、無理のない範囲で意識的にシャワーの時間を短くしましょう。
※出典:無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
浴び心地を保ちつつ、水の使用量を抑えられる「節水シャワーヘッド」に交換するのも効果的です。
4.長時間使わないときは電源をオフにする
出張や旅行など、給湯器を長く使わないときに電源をオフにすれば、電気代を節約できます。
ただし、給湯器のコンセントは抜かないようにしてください。コンセントを抜くと、給湯器に搭載されている「凍結防止機能」が働かなくなり、機器本体の故障や配管の破損が起きる可能性があります。
気温が0~5℃になると凍結防止機能が作動する機種が多く、特に冬場や寒冷地域に住んでいる場合は、誤ってコンセントを抜かないように気を付けましょう。
5.定期点検を検討する
給湯器が劣化すると、ガスの消費量が増えたり、不完全燃焼が起きたりするため、定期点検を検討しましょう。
メーカーや修理業者に点検してもらうことで、正常な性能を保っているかチェックできます。
なお、賃貸物件で給湯器の点検や修理をしてもらうには、まず管理会社や大家に相談する必要があります。持ち家の場合は、修理業者の手配を自分で行いましょう。
6.ガス会社・電力会社を見直す
現在契約しているガス会社・電力会社を見直すことにより、ガス代や電気代を節約できる可能性があります。
ガス・電気のプランをセット契約するだけで割引が適用されるプランもあります。
電力や都市ガスは、マンションの一括供給でない限り、賃貸物件(集合住宅)でも基本的に変更可能です。
一方、集合住宅でガスがプロパンガス(LPガス)の場合、ガス会社を変更するには建物の全世帯を変更する必要があるため、基本的にガス会社の切り替えは難しいです。
給湯器の使い方を工夫してガス代や電気代を節約しよう
給湯器をつけっぱなしにすると、すぐにお湯を使えるメリットがある一方で、待機電力の消費量が増えるデメリットもあります。
とはいえ、待機電力を気にして電源をこまめに切るよりも、給湯器の設定温度を見直したり、お湯の使用量を減らしたりする方が節約には効果的です。
また、現在のガス会社や電力会社を変更することで、ガス代・電気代の節約につながるケースもあります。
光熱費を減らし、家計の負担を少しでも軽くしたい方は、最適な料金プランがないかチェックしてみましょう。

