電気代を節約するには?家電別の手軽な節電術や効率的な方法を解説
電気代を節約するには、エアコンや冷蔵庫など、消費電力の大きな家電から見直すことが大切です。
家電製品は日々の生活に欠かせませんが、使い方を工夫すれば、無理なく電気代を節約できます。
この記事では、電気代が上がる要因などを解説した上で、家電製品別に電気代の節約方法を紹介します。
さらに効率的な節電のポイントや、よくある質問も解説するので、ぜひ参考にしてください。
電気代の平均額は1か月当たり約10,000円

まずは、家庭の電気代が平均額と比べて高いのか、チェックしてみましょう。
総務省の家計調査によると、2025年の全世帯における電気代の平均額は、1か月当たり10,962円でした。また、1人暮らしから6人以上の世帯における電気代の平均額は、以下の通りです。
| 世帯人数 | 電気代 |
|---|---|
| 1人 | 7,337円 |
| 2人 | 12,144円 |
| 3人 | 13,915円 |
| 4人 | 13,928円 |
| 5人 | 15,665円 |
| 6人以上 | 17,322円 |
| 全世帯平均 | 10,962円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯|政府統計の総合窓口(e-Stat)
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯|政府統計の総合窓口(e-Stat)
あくまで目安ではあるものの、電気代が各世帯の平均額よりも高い場合は、電気の使い方を見直してみる良い機会です。
電気代が上がる3つの理由

電気代が高くなる理由はさまざまです。
ここでは、電気代が高くなる身近な理由を見てみましょう。
1.電気料金の値上げによるもの
電気の使用量が増えていなくても、電気料金自体が値上がりし、電気代が高くなる場合があります。具体的には以下のケースが考えられます。
- 電力会社が「基本料金」や「電力量料金単価」自体を値上げする
- 燃料の価格によって変動する「燃料費調整額」が上がる(毎月変動)
- 「再エネ賦課金」が値上がりする(毎年変動)
2023年6月には多くの電力会社が、基本料金と電力量料金単価を値上げしました。
直近では、2026年4月請求分より、政府の補助金が終了したことや、再エネ賦課金が値上がりしたことで、電気料金が高くなりました。
2.ライフスタイルの変化によるもの
以下のようなライフスタイルの変化によって電気の使用量が増加し、電気代が高くなるケースも珍しくありません。
- 結婚や出産などで同居人数が増えた
- 働き方がオフィスへの出社から在宅勤務になった
- ペットを飼い始めた
- 便利家電を活用するようになった
ロボット掃除機やプロジェクターなどの便利家電は必需品ではないものの、家事にかかる時間や負担を軽減できたり、生活がより豊かになったりといったメリットがあります。
家にある電化製品の数が増えれば、必然的に電気の使用量は増えます。
3.家電の選び方・使い方によるもの
省エネ性能が低い家電を選んだり、電力を無駄に消費する使い方をしたりすることでも、電気代は上がってしまいます。
夏季と冬季の両方で電力消費割合が多い家電は、主に「エアコン・冷蔵庫・照明」です。そのため、エアコン・冷蔵庫・照明の製品選びや使用方法には、特に注意しましょう。
※出典:夏季の省エネメニュー|資源エネルギー庁
※出典:冬季の省エネメニュー|資源エネルギー庁
【家電製品別】電気代の節約方法
以下5つの家電製品別に、節電のポイントを解説します。
- エアコン
- 冷蔵庫
- 照明
- テレビ
- 洗濯機
取り入れられそうなものから、ぜひ実践してみてください。
エアコンの節約術
エアコンの節約術は、以下の通りです。
- 自動運転にする
- 短時間の外出時はつけっぱなしにする
- 設定温度を調節する
- サーキュレーターで空気を循環させる
- カーテンを閉めて断熱・保温する
- フィルターを定期的に掃除する
- 室外機の吹き出し口をふさがないようにする
エアコンは、設定温度を「夏季に1度高く・冬季に1度低く」するだけでも節電可能です。
具体的には、設定温度を1度調節するだけで、冷房では約13%、暖房では約10%の消費電力を削減できます。
※出典:エアコンの使い方について|環境省
また、エアコンは電源を入れてから室温が設定温度に達するまでの間が、特に電力を消費します。短時間の外出であれば、電源を入れたままにした方が電気代を節約できます。
冷蔵庫の節約術
冷蔵庫は設定温度を調節できるため、夏季は「中」、冬季は「弱」とするのがおすすめです。
周囲の室温が22度のとき、設定温度を「強」から「中」に変えると、年間で2,000円ほど節約できます。
※出典:無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
また、扉の開け閉めを減らす、扉を開けている時間を短くする、熱いものは冷ましてから入れるなど、庫内の冷気を保てる使い方をすることが大切です。
照明の節約術
LED照明は、蛍光灯や電球に比べて消費電力が少なめです。68Wの蛍光灯から34WのLED照明に交換すると、年間で2,100円ほど節約できます(年間2,000時間の使用を想定)。
※出典:無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
LED照明は寿命も長いため、照明の交換費用を抑えられるメリットもあります。
また、細かい部分では以下のような節約術もあります。
- 調光機能付きの照明に交換する
- 不要な照明をこまめに消す
- 照明の汚れを落とす
調光機能付きの照明なら、部屋の明るさを下げることで節電可能です。照明器具が汚れていると暗く感じてしまうため、定期的なお手入れも忘れないようにしましょう。
テレビの節約術
テレビの節約術は、以下の通りです。
- 画面の明るさ設定を見直す
- 画面の汚れを落とす
- 見ていないときには電源を切る
テレビは画面が明るいほど電力を消費するため、設定で輝度を下げましょう。50V型テレビでは画面の輝度を1割下げると、年間で580円ほど節約できます。
※出典:無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
画面が汚れていると暗く感じるため、定期的なお手入れも必要です。
なお、省エネモードを搭載しているテレビなら、画面の明るさの自動調整や自動電源オフの設定も可能です。
洗濯機の節約術
洗濯物をできるだけまとめ、洗濯回数を減らせれば、電気代だけでなく水道代も節約できます。
ただし、洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎると稼働効率が低下します。洗濯物の量は、洗濯機容量の8割程度を目安にしましょう。
洗濯機容量の4割で洗う場合と比べて、容量の8割にして洗濯回数を半分にすることで、年間で180円ほど電気代を節約できます。水道代は年間で4,000円以上も節約可能です。
※出典:無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
さらに電気代を節約するには?

より効率的に電気代を節約するなら、省エネ家電への買い替えや、電力会社・料金プランの見直しがおすすめです。
以下で詳しく見ていきましょう。
省エネ家電に買い替える
家電製品の省エネ性能は年々向上しているため、最新の家電に買い替えると電気代を節約できます。
特に、電力消費割合が多いエアコンや冷蔵庫は、買い替えによる節電効果が大きい家電です。

自治体によっては省エネ家電の購入を支援する制度を用意しているためチェックしてみてください。
例えば、東京都の「東京ゼロエミポイント」では、対象の省エネ家電に買い替える際にポイントによる値引きを実施しています。
電力会社や料金プランを見直す
電力会社は、賃貸住宅にお住まいの方でも基本的には切り替えが可能なため、自分のライフスタイルや電気使用量に合わせて、乗り換えを検討してみましょう。
例えば、夜間や早朝に電気をたくさん使う場合は、夜間・早朝の料金単価が安いプランを選ぶといった方法です。

自分で最適な電力会社を探すのが難しい方は、セット割引が付く電気とガスのセット契約を優先的に検討しましょう。
電気とガスのセット契約なら、契約先を個別に検討する必要がなくなり、毎月の請求も一つにまとまるため便利です。
ただし、賃貸の集合住宅で、ガスがプロパンガスの場合、ガスを切り替えるのは難しいため注意しましょう。
電気代の節約に関するよくある質問

電気代の節約についてよくある質問と回答を紹介します。
Q.使わない家電のコンセントは抜くべき?
やみくもにコンセントを抜くことや、ブレーカーを落とすことは非効率的です。
確かに待機電力はかかりますが、現代の家電の待機電力はあまり高くありません。毎回コンセントを抜く労力と、電気代の削減額が見合わないため、「使わないときには電源を切る」程度で問題ないでしょう。
Q.1人暮らしで電気代を節約するには?
1人暮らしでは、必ずしも部屋全体の温度を調整する必要はありませんので、消費電力の多いエアコンだけに頼らない方法があります。
夏季なら扇風機、冬季ならこたつや電気カーペットなどを活用するのがおすすめです。
扇風機やこたつなどは、消費電力が少ないながらも、体感温度を効率的に調整できます。
Q.オール電化住宅の節電のコツは?
オール電化住宅向けの電気料金プランは、昼間よりも夜間の料金単価が安いのが特徴です。そのため、夜間に電気を使い、昼間の使用量を抑えることが節電のコツです。
特に、エコキュート(給湯器)が料金単価の安い時間帯に稼働しているか確認しましょう。夜間に沸かしたお湯が足りなくなると、日中に沸き増ししなければならず電気代がかさみます。
また、エコキュートのタンクは、家族の人数に見合った容量のものを選ぶことが大切です。
電気代はちょっとした工夫で節約できる!
電気代を節約したいなら、電力消費割合が多い「エアコン・冷蔵庫・照明」を中心に、使い方を見直してみてください。
設定温度や、生活のルーティンを少し工夫するだけで節電可能です。
また、省エネ家電への買い替えや電力会社の見直しは、電気代の節約への近道です。家族構成やライフスタイル、住宅の特徴なども踏まえて、できることから始めてみましょう。

