二人暮らしの水道光熱費の平均額は?料金の仕組みやおすすめの節約術も紹介
水道光熱費は家計への影響が大きい分、一般的な料金目安を知り、生活習慣を見直せば節約ができます。

二人暮らしの場合、パートナーが電気やガス、水道をどのように使っているか把握しておくのも大切です。
今回は、二人暮らしにおける水道光熱費の平均額や料金の仕組み、おすすめの節約術について解説します。
同棲や結婚で二人暮らしをしている・考えている方は、ぜひご一読ください。
二人暮らしの水道光熱費の平均額

総務省の家計調査によると、2025年の二人暮らしにおける水道光熱費の平均額は1か月当たり22,691円です。内訳は以下の通り。
- 電気代:12,144円
- ガス代:4,663円
- 上下水道代:4,221円
- その他光熱費:1,662円
二人暮らしと一人暮らしの水道光熱費の平均額を比較してみました。
| 二人暮らし | 一人暮らし | |
|---|---|---|
| 電気代 | 12,144円 | 7,337円 |
| ガス代 | 4,663円 | 2,999円 |
| 上下水道代 | 4,221円 | 2,136円 |
| 他の光熱費 | 1,662円 | 861円 |
| 合計 | 22,691円 | 13,333円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯|政府統計の総合窓口(e-Stat)
水道光熱費は一人暮らしより二人暮らしの方が高くなるものの、一人当たりの金額は抑えられます。
同じ契約を二人で使った方が安くなりやすいこと、エアコンや生活家電を共有できることが理由です。
水道光熱費は、季節や地域などの条件により平均額は変わります。ライフスタイルによっても変動しやすいため、平均額はあくまで参考値として押さえておきましょう。
【年別】水道光熱費の平均額
以下は、二人暮らしにおける水道光熱費の年別平均額をまとめた表です。
| 年 | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 19,168円 | 9,183円 | 4,330円 | 4,344円 | 1,311円 |
| 2022年 | 22,037円 | 11,307円 | 4,900円 | 4,229円 | 1,600円 |
| 2023年 | 21,619円 | 10,940円 | 4,971円 | 4,242円 | 1,466円 |
| 2024年 | 21,120円 | 10,878円 | 4,497円 | 4,248円 | 1,497円 |
| 2025年 | 22,691円 | 12,144円 | 4,663円 | 4,221円 | 1,662円 |
2022年から水道光熱費(電気代・ガス代)が高騰しているのは、ロシア・ウクライナ紛争によるエネルギー価格の上昇、急激な円安による影響などが原因と考えられています。
【季節別】水道光熱費の平均額
総務省の家計調査を基に、二人暮らしの水道光熱費に関するデータを季節別で紹介します。
| 季節 (2025年) | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 春(4~6月) | 22,291円 | 11,722円 | 5,409円 | 4,126円 | 1,034円 |
| 夏(7~9月) | 19,101円 | 11,403円 | 3,226円 | 4,222円 | 251円 |
| 秋(10~12月) | 20,320円 | 10,726円 | 3,582円 | 4,190円 | 1,821円 |
| 冬(1~3月) | 29,051円 | 14,727円 | 6,436円 | 4,344円 | 3,543円 |
冬に水道光熱費が高くなる主な原因は、給湯器と暖房です。お湯で洗い物をしたり、ガスファンヒーターやガス式の床暖房をつけたりすると、どうしてもガス代が上昇します。
また、冷房より暖房の方が多くの電力を消費するため、冬は電気代が上昇しやすいことも覚えておきましょう。
【地域別】水道光熱費の平均額
地域別の平均額に関しては二人世帯のデータがないため、二人以上世帯のデータを基に紹介します。
| 地域 | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道地方 | 31,558円 | 13,584円 | 5,090円 | 4,960円 | 7,925円 |
| 東北地方 | 31,279円 | 16,380円 | 4,302円 | 6,396円 | 4,202円 |
| 関東地方 | 23,782円 | 12,716円 | 5,262円 | 5,013円 | 791円 |
| 北陸地方 | 30,168円 | 17,451円 | 3,702円 | 5,927円 | 3,088円 |
| 東海地方 | 24,158円 | 13,154円 | 5,304円 | 4,857円 | 843円 |
| 近畿地方 | 23,254円 | 12,284円 | 5,310円 | 5,094円 | 566円 |
| 中国地方 | 24,518円 | 14,787円 | 3,775円 | 5,090円 | 865円 |
| 四国地方 | 23,178円 | 14,192円 | 3,581円 | 4,286円 | 1,119円 |
| 九州地方 | 21,173円 | 11,762円 | 4,008円 | 4,583円 | 821円 |
| 沖縄地方 | 22,549円 | 12,534円 | 4,913円 | 4,605円 | 497円 |
北海道・東北・北陸地方といった寒冷地は、水道光熱費が高くなっています。
寒冷地では冬になると電気・ガスだけではなく、灯油や薪などの燃料を暖房で使う機会が増えるので、他の地域より水道光熱費がかさみやすい傾向にあります。
知っておきたい水道光熱費の仕組み

水道光熱費の料金の仕組みを把握しておけば、節約効果が出やすいポイントを見つけられます。
電気代・ガス代・水道代に分けて仕組みを解説するので、基礎知識として押さえておきましょう。
電気代の仕組み
電気代は電力会社によって異なりますが、基本的に「基本料金+電力量料金+再エネ賦課金±燃料費調整額」で構成されています。
| 項目名 | 概要 |
|---|---|
| 基本料金 | 電力使用量にかかわらず発生する固定料金。 契約アンペアなどの契約内容に応じて、毎月一定の金額を支払う。 |
| 電力量料金 | 電力使用量(kWh)に応じて変動する料金。 |
| 再エネ賦課金 ※1 | 再生可能エネルギーの普及を支えるため、電気の利用者が負担する費用。 毎年度設定される単価に1か月の使用量をかけて算出します。 |
| 燃料費調整額 | 燃料価格の変動を電気代に反映するための金額。 毎月変動する単価に1か月の電力使用量をかけて算出する。 |
電気代を節約したいときは電力量料金を抑えるか、契約アンペア数の見直しを検討する必要があります。
ガス代の仕組み
ガス代は「基本料金+従量料金」で構成されていますが、プロパンガス(LPガス)の場合は「設備料金」が加わります。
| 項目名 | 概要 |
|---|---|
| 基本料金 | 都市ガス:使用量に応じて段階的に基本料金が決まるのが一般的。 プロパンガス:使用量に関わらず発生する固定料金が一般的。 |
| 従量料金 | ガス使用量(m³)に応じて変動する従量型の料金。 ※実際の請求額には、原料価格の変動に応じた原料費調整額が加算または減算される。 |
| 設備料金 ※プロパンガスのみ | ガス配管や給湯器などの消費機器を貸与・維持・管理するためにかかる料金。 |
ガスは大きく分けて地下の配管から供給される「都市ガス」と、ガスボンベ(一部配管)から供給される「プロパンガス」の2種類です。
プロパンガスは、ガスボンベの配送に輸送費や人件費がかかるので、一般的にプロパンガスの方がガス代は高くなりやすい傾向があります。
ガス代を節約したい場合、まずはガス使用量を減らすのが基本ですが、ガス会社やプランを見直すのも効果的です。
水道代の仕組み
水道代の構成は「基本料金+従量料金」が原則です。ただし、自治体によって単価や料金体系が異なり、「下水道料金」も追加されるケースもあります。
| 項目名 | 概要 |
|---|---|
| 基本料金 | 水道使用量にかかわらず発生する固定料金。 |
| 従量料金 | 水道使用量(m³)に応じて変動する従量型の料金。 |
| 下水道料金 | 生活排水を安全に処理するための料金。 |
水道代を節約したい場合、キッチンやお風呂で水の使用量を減らすのが大切です。
二人暮らしの水道光熱費を抑えるおすすめの節約術

水道光熱費を抑えるためには、日常の習慣や行動を見直し、設備の使い方を工夫することが大切です。
二人暮らしならではの生活スタイルを踏まえつつ、おすすめの節約術を電気代・ガス代・水道代に分けて解説します。
電気代の節約術
二人暮らしで電気代を節約したいなら、以下のような方法が有効です。
- エアコンの自動運転モードを活用する
- 同じ部屋で過ごす
- 省エネ家電を活用する
- 使っていない照明や家電はこまめに消す
効果の大きい順に解説します。
エアコンの自動運転モードを活用する
自動運転モードで使えば、エアコンに搭載されたセンサーが周囲の温度を検知し、設定温度に合わせて自動で調整してくれます。
人感センサーや不在検知機能がある機種では、自動で控えめ運転や停止を行うものもあり、エアコンに運転を任せることが節電につながります。
同じ部屋で過ごす
なるべく同じ部屋で過ごせば、他の部屋の照明やエアコンを使わずに済み、結果的に電気代を節約できます。
省エネ家電を活用する
エアコン・冷蔵庫・洗濯機など消費電力が大きい家電は、なるべく省エネ性能が高い製品を選びましょう。
照明も、例えば68Wの蛍光灯器具から34WのLED照明器具に交換すると、年間約2,108円の節約につながります(年間2,000時間使用した場合)。
※出典:無理のない省エネ節約(照明)|資源エネルギー庁
使っていない照明や家電はこまめに消す
照明・テレビ・パソコンなどを使っていない場合、こまめに電源を消すよう習慣化しましょう。
二人で話し合ってルールを決めておくと、電気の無駄遣いを減らしやすくなります。
ガス代の節約術
二人暮らし向けのガス代節約術としては、以下の方法があります。
- お湯の使用量を減らす
- 追い焚きの頻度を減らす
- ガスコンロを効率的に使う
- オール電化に切り替える
お風呂やガスコンロでの対策はすぐ実践できるため、ぜひお試しください。
お湯の使用量を減らす
ガス代を削減したいなら、お風呂やシャワーで使うお湯をできるだけ減らしましょう。
シャワーを流す時間を1分間短縮した場合、ガス代を年間約2,070円節約できます。
※出典:無理のない省エネ節約(風呂給湯器)|資源エネルギー庁
追い焚きの頻度を減らす
お風呂の追い焚きはガス消費量が多いため、入浴間隔が空かないよう二人でタイミングを合わせましょう。
追い焚き回数を1日1回減らすと、年間約6,190円の節約につながります。
※出典:無理のない省エネ節約(風呂給湯器)|資源エネルギー庁
ガスコンロを効率的に使う
二人暮らしの場合、二人分の食事をまとめて作った方がガスの使用量を抑えられます。
余熱調理や保温調理といった工夫も取り入れましょう。
オール電化に切り替える
オール電化は初期費用の負担が大きいものの、ガスの契約をなくすことができ、電気に基本料金を1本化できます。また、夜間の電気料金が安いプランを選び、エコキュートで夜間にお湯を沸かすといった工夫で光熱費を抑えられる可能性があります。
水道代の節約術
二人暮らしの水道代を節約する方法も紹介します。
- 節水グッズを活用する
- 水の出しっぱなしをなくす
- 洗濯物はまとめて洗う
- 洗い物は「ため洗い」にする
歯磨きや洗い物など、普段の行動をちょっと見直すだけでも節約できます。
節水グッズを活用する
節水シャワーヘッドや節水コマを使えば、水圧をキープしつつ水の使用量を削減できます。
生活習慣を変えずに節水できるのがメリットです。
水の出しっぱなしをなくす
歯磨きや洗い物をするときは、こまめに水を止めましょう。
入浴時にシャワーを流す時間を1分間短縮すると、水道代を年間約1,140円節約できます。
※出典:無理のない省エネ節約(風呂給湯器)|資源エネルギー庁
洗濯物はまとめて洗う
洗濯物は毎日少しずつ洗うより、洗濯機の容量をオーバーしない程度にまとめて洗った方が効率的です。
定格容量6kgの4割を入れて洗う場合と8割まで入れて洗う回数を半分にした場合では、後者の方が水道代を年間約4,360円節約できます。
※出典:無理のない省エネ節約(洗濯機)|資源エネルギー庁
洗い物は「ため洗い」にする
洗い桶に水をためて洗う「ため洗い」を習慣化すると、洗い物での水の使用量を大きく削減できます。
油汚れが強い食器やフライパンを洗う場合、他の食器に油分が移らないよう先に拭き取っておきましょう。
二人暮らしの光熱費節約には電力会社・ガス会社の変更もおすすめ!

電気や都市ガスは、マンションの一括供給でない限り、賃貸や集合住宅でも契約先を切り替えられます。
「節約術を実践しても効果が薄い」「電気とガスの使用量は減らしたくない」という方は、前向きに検討しましょう。

光熱費をまとめて節約したい場合、電気・ガスのセット契約がおすすめです。
セット割引やキャンペーンにより、電気代・ガス代の両方を節約できる可能性があります。支払先を1本化できるのも、セット契約のメリットです。
パートナーと協力して水道光熱費を節約しよう
二人暮らしで水道光熱費を節約するためには、パートナーとの協力が欠かせません。
お風呂やキッチンの使い方などでは違いが生じやすいので、まずは節約に向けて二人でじっくり話し合いましょう。
お互いに納得のいく選択肢やルールを決めることで、無理せず水道光熱費を節約できます。
より効率的に節約したい場合は、割安な電力会社・ガス会社への乗り換えも有効な方法の一つです。

