スマートメーターとは?メリット・デメリットや節電につながる特徴
新型の電気メーターであるスマートメーターは、全国的に普及しており、ほとんどの家庭に設置されています。
従来のアナログ式メーターと比べて、スマートメーターにはデジタル式ならではのメリットがあります。
この記事では、スマートメーターの概要やメリット・デメリットを解説します。
スマートメーターを活用できれば電気代の見直しにつながるため、電気代の節約に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
スマートメーターとは?

スマートメーター(記録型計量器)とは、電力使用量をデジタルで計測する電力計のことです。
従来のアナログ式メーターは、検針員が現地を訪問して検針することで、毎月の電力使用量や電気代を計算していました。
一方のスマートメーターは、電力使用量を自動で計測し、データを電力会社に送信します。
アナログ式メーターからスマートメーターへの切り替えが進み、2024年3月末時点で全国のスマートメーター設置率は99.9%に達しています。
スマートメーターの3つの特徴

スマートメーターの代表的な特徴を解説します。
1.電力使用量を自動で計測・送信する
スマートメーターは、電力使用量を30分ごとに自動で計測できます。
さらに、計測したデータを電力会社などへ送信する通信機能が搭載されており、遠隔での自動検針が可能です。
2.HEMSと連携できる
HEMS(ヘムス)とは、「Home Energy Management System」の略称です。
家庭における電気やガスなどの使用状況を可視化したり、各機器を自動で制御したりすることで、エネルギーを節約するシステムを指します。
スマートメーターをHEMSと連携させると、利用者も30分ごとの電力使用量をパソコンやスマートフォンで確認できるようになります。
3.ブレーカー機能が搭載されている
屋内にブレーカーが設置されるアナログ式メーターと異なり、スマートメーターにはブレーカー機能が搭載されています。
従来は、契約アンペア数を超えて電力を使用するとブレーカーが落ち、復旧するためには手動でブレーカーを上げる必要がありました。
スマートメーターは、手動でのブレーカー操作は不要です。ブレーカーが落ちても、10秒程度でブレーカーが自動復旧します。
ただし、再度ブレーカーが落ちないよう、同時に使用する電気製品を減らすなどの対応は必要です。
スマートメーターのメリット

スマートメーターの主なメリットは次の6つです。
- 電気の使用状況が可視化され節電意識が高まる
- 最適な電気料金プランを選べる
- 契約アンペア数を工事なしで変更できる
- 離れて暮らす家族の見守りができる
- 検針員の訪問が不要になる
- インセンティブ型デマンドレスポンスに参加しやすくなる
順番に解説します。
1.電気の使用状況が可視化され節電意識が高まる
従来のアナログ式メーターでは、月々の電力使用量を検針後にしか知ることができませんでした。
しかし、スマートメーターは、電気の使用状況をリアルタイムで可視化できるため、以下のような情報を把握可能です。
- 今月に入ってからあまり電力を消費していない
- この時間帯は電力消費が急に増える
- 特定の家電が特に電気を消費している
さまざまな情報から電力消費が増える原因を特定でき、「どこを節電するばいいか」がわかるようになります。
2.最適な電気料金プランを選べる
スマートメーターなら、いつどれくらいの電気を使っているかを把握できるため、家庭の電力消費パターンが明確になります。
電力消費パターンにぴったり合う電気料金プランを選べば、電気代を節約可能です。
例えば、「夜間にたくさん電気を使っているので、夜間の電気料金の単価が安いプランにする」といった選択ができます。
3.離れて暮らす家族の見守りができる
一部の電力会社では、スマートメーターのデータを活用した高齢者の見守りサービスを提供しています。
電力消費データから、普段とは異なる動きを察知した際に、事前に登録した連絡先に連絡がいく仕組みです。
見守りのために新たな機器を導入しなくても、離れて暮らす家族が元気にしているかを見守れる点がメリットです。
4.検針員の訪問が不要になる
スマートメーターは、「検針員が現地を訪問して検針する」といった従来のプロセスが必要ありません。
近年では、検針員を装った人物による詐欺なども多発しています。
スマートメーターの導入によって、自宅に知らない人が来ることに対する防犯面の不安も軽減されます。
5.インセンティブ型デマンドレスポンスに参加しやすくなる
インセンティブ型デマンドレスポンスとは、電力会社からの要求に応じて節電すると、ポイント付与や電気料金値引きなどの特典を得られる制度のことです。
事前に電力会社と契約を結び、特典の内容などを決めます。
スマートメーターの電力量チェックを介した節電によって、電力会社は電力の安定供給がしやすくなるため、電力会社・消費者の両者にメリットがある制度です。
スマートメーターのデメリット

スマートメーターのデメリットは、故障や不具合によってトラブルが発生する可能性がある点です。
※出典:スマートメーターの一部不具合に係る報道について|東京電力パワーグリッド
例えば、以下のようなケースが想定されます。
- データの送受信ができなくなる
- 電力使用量の計測に誤差が生じる
また、計測したデータが万が一漏洩してしまうと、プライバシーを侵害されるリスクもあります。
具体的には、電気の使用状況から、世帯人数や不在にしている時間帯などを推測される可能性が考えられます。
各電力会社は、自社のスマートメーターに応じたセキュリティ対策を実施しているため、確認しておくと安心です。
※出典:スマートメーターのオプトアウト制度に関するQ&A|経済産業省
スマートメーターが設置されるタイミング

スマートメーターの設置率は100%近いものの、まだアナログ式メーターの場合は、以下のタイミングでスマートメーターに切り替わるのが一般的です。
- 電力会社を変更したとき
- 既存のメーターの検定有効期間が満了したとき
- HEMSなどのサービスを申し込んだとき
また、家を新築する際には、原則、最初からスマートメーターが設置されます。
スマートメーターのデータを基に電力会社を見直してみよう

スマートメーターでいつどれくらいの電気を使っているかが分かったら、電力会社を見直すのがおすすめです。
家庭での電力消費パターンに合った電力会社・料金プランに切り替えることで、電気代を節約できる可能性があります。
電力会社によっては、電気とガスのセット契約で割引が適用されるプランもあります。電気とガスのセット契約は、契約先を別々に検討する手間がなくなる点や、毎月の請求が一つにまとまる点もメリットです。
スマートメーターに関するよくある質問

スマートメーターに関して、よくある質問と回答を紹介します。
Q.スマートメーターはどこに設置されている?
スマートメーターは、基本的に住宅の外に設置されています。
戸建てなら、玄関近くの外壁や建物の側面に設置されている場合が多いです。
集合住宅では、共用廊下のメーターボックス内などに設置されています。
Q.スマートメーターかどうかの見分け方は?
スマートメーターかどうかは、電気メーターの表示部分を確認すると簡単に見分けられます。
液晶画面に電気使用量がデジタル表示されているものがスマートメーターです。
一方、内部の円盤が回転しているタイプは、従来のアナログ式メーターです。
Q.スマートメーターで電力使用量を確認する方法は?
電力使用量を確認する方法は、大きく分けて以下の2つです。
- 契約中の電力会社の会員ページや公式アプリからチェックする
- HEMSの管理画面からチェックする
電力会社の会員ページや公式アプリにログインすれば、30分ごとの電力使用量を時間帯別に確認可能です。
また、HEMSと連携している場合は、管理画面から使用状況を確認できます。
スマートメーターを活用して効率的に節電!
電力使用量をデジタルで自動計測するスマートメーターは、全国に普及しています。
代表的なメリットは、電気をどのように使っているかをリアルタイムで可視化するため、節電意識が高まる点や、最適な電気料金プランを選びやすくなる点です。
スマートメーターを通して家庭の電力消費パターンが分かったら、電力会社や料金プランを見直し、効率的に節電をしましょう。

