4人家族の水道光熱費の平均額は?高くなる要因や節約のポイントも解説
4人家族は人数が多い分、どうしても水道光熱費がかさみやすい傾向があります。
特に広い家に住んでいる方や家族によってライフスタイルが異なる方は、負担が大きくなりがちです。
毎月の水道光熱費を抑えたいなら、電気・ガス・水道に切り分けて費用が上がっている部分を確認し、家族全員で節約に取り組む必要があります。
この記事では、4人家族における水道光熱費の平均額を踏まえつつ、高くなる要因や節約のポイントについて解説します。
4人家族の水道光熱費の平均額

総務省の家計調査によると、2025年の4人家族における水道光熱費の平均額は1か月当たり25,942円です。内訳は以下の通り。
- 電気代:13,928円
- ガス代:5,112円
- 上下水道代:6,098円
- 他の光熱費:804円
以下は、世帯人数別(1~6人)水道光熱費の比較表です。
| 世帯人数 | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1人 | 13,333円 | 7,337円 | 2,999円 | 2,136円 | 861円 |
| 2人 | 22,691円 | 12,144円 | 4,663円 | 4,221円 | 1,662円 |
| 3人 | 25,626円 | 13,915円 | 5,096円 | 5,295円 | 1,319円 |
| 4人 | 25,942円 | 13,928円 | 5,112円 | 6,098円 | 804円 |
| 5人 | 28,271円 | 15,665円 | 4,877円 | 6,726円 | 1,003円 |
| 6人以上 | 33,534円 | 17,322円 | 5,361円 | 8,938円 | 1,913円 |
| 全世帯平均 | 24,544円 | 13,218円 | 4,882円 | 5,067円 | 1,377円 |
※出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯|政府統計の総合窓口(e-Stat)
世帯人数が多くなるにつれて水道光熱費も高くなっていますが、金額が2倍、3倍と増えるわけではありません。
4人家族の場合、3人家族と電気代やガス代はほとんど同額で、合計金額の差も数百円程度です。
ただし、水道光熱費の平均額は、世帯人数だけではなく、季節・地域・ライフスタイルなどによっても大きく変動します。
年別の平均額
4人家族の水道光熱費を年別に分けて紹介します。
| 年 | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 23,477円 | 11,376円 | 4,882円 | 6,465円 | 754円 |
| 2022年 | 26,577円 | 13,948円 | 5,427円 | 6,196円 | 1,005円 |
| 2023年 | 25,655円 | 13,532円 | 5,284円 | 6,042円 | 797円 |
| 2024年 | 24,593円 | 12,805円 | 5,015円 | 6,026円 | 747円 |
| 2025年 | 25,942円 | 13,928円 | 5,112円 | 6,098円 | 804円 |
2022年・2023年に電気代やガス代が大きく上昇しているのは、ロシア・ウクライナ紛争によるエネルギー危機、急激な円安による燃料輸入価格の高騰などが原因です。
季節別の平均額
家計調査のデータを基に、4人家族における水道光熱費の季節別平均額をまとめました。
| 季節 (2025年) | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 春(4~6月) | 25,642円 | 12,941円 | 6,046円 | 6,225円 | 430円 |
| 夏(7~9月) | 23,154円 | 13,531円 | 3,463円 | 6,034円 | 125円 |
| 秋(10~12月) | 23,543円 | 12,855円 | 3,792円 | 5,957円 | 939円 |
| 冬(1~3月) | 31,431円 | 16,384円 | 7,148円 | 6,177円 | 1,721円 |
水道光熱費を管理する上で、特に注意しなければならない季節は冬です。給湯器のお湯を使う機会が増えるので、ガス代がかさみます。
また、冬は室温と外気温の差が夏より大きいため、エアコンの電気代も上がりやすいです。
地域別の平均額
水道光熱費の地域別平均額に関する4人家族の公的データはないため、二人以上の世帯データを参考として紹介します。
| 地域 | 合計 | 電気代 | ガス代 | 上下水道代 | 他の光熱費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道地方 | 31,558円 | 13,584円 | 5,090円 | 4,960円 | 7,925円 |
| 東北地方 | 31,279円 | 16,380円 | 4,302円 | 6,396円 | 4,202円 |
| 関東地方 | 23,782円 | 12,716円 | 5,262円 | 5,013円 | 791円 |
| 北陸地方 | 30,168円 | 17,451円 | 3,702円 | 5,927円 | 3,088円 |
| 東海地方 | 24,158円 | 13,154円 | 5,304円 | 4,857円 | 843円 |
| 近畿地方 | 23,254円 | 12,284円 | 5,310円 | 5,094円 | 566円 |
| 中国地方 | 24,518円 | 14,787円 | 3,775円 | 5,090円 | 865円 |
| 四国地方 | 23,178円 | 14,192円 | 3,581円 | 4,286円 | 1,119円 |
| 九州地方 | 21,173円 | 11,762円 | 4,008円 | 4,583円 | 821円 |
| 沖縄地方 | 22,549円 | 12,534円 | 4,913円 | 4,605円 | 497円 |
北海道や東北地方などの寒冷地は石油ストーブなどで灯油を使う機会が多いので、都市部と比べてガス代は低いものの、他の光熱費は格段に高くなっています。
4人家族の水道光熱費が高くなる主な要因
4人家族の水道光熱費は、単に人数が多いから高くなるわけではありません。住宅の広さやライフスタイルも大きく影響しています。
水道光熱費が高くなる要因はさまざまですが、日常生活と関連しやすい身近なものから解説します。
広い家に住んでいるため
4人家族の場合、床面積が広い一戸建てやマンションに住んでいるケースが多く見受けられます。広さの分だけ冷暖房効率は下がりやすくなるため、電気代やガス代がかさみます。
床面積が広いと部屋数も多くなるので、家電を設置する場所が増える点も光熱費が上がりやすい要因です。
例えば、親子4人家族で子ども部屋にテレビやエアコンを1台ずつ設置すると、消費電力が増えて電気代も上昇しやすくなります。
ライフスタイルの違いが生じやすいため
4人家族の場合、仕事や学業で1人ひとりのライフスタイルが大きく異なるケースもあります。
- 部活や塾で子どもの帰りが遅い
- 家族が夜勤のため昼夜逆転の生活を送っている
- 在宅ワークで家族が1日中家にいる
- 定年退職した親と一緒に住んでいる
家族間でライフスタイルの違いが生じると、冷暖房や照明を使う時間が長くなったり、追い焚き機能の使用頻度が増えたりします。
結果的に電気やガスの使用量が増えるため、水道光熱費も上昇してしまうのです。
古い家電・設備を使い続けているため
「まだ使えるから買い替えるのはもったいない」「新しいものは必要ない」といった理由で、エアコンや給湯器を壊れるまで使い続ける方は少なくありません。
しかし、古い家電・設備はエネルギー効率が悪いため、電気代やガス代が高くなりがちです。
また、古い家電・設備を使い続けていると、経年劣化で急に故障する可能性があります。
部品の保有期間が終わって修理できなかったり、発火や感電などの事故を引き起こしたりするリスクもあるため、早めに買い替えた方が賢明です。
一戸建てはマンションより光熱費が高い?その理由は?

一戸建ては住宅の広さや構造の違いなどで、マンションよりも光熱費が高くなりやすい傾向にあります。
主に考えられる理由は以下の通りです。
床面積が2倍ほど広いため
住宅金融支援機構の「2024年度 フラット35利用者調査」によると、平均床面積は注文住宅(一戸建て)が118.5㎡、マンションが66.3㎡です。
一戸建ての方が床面積は2倍ほど広く部屋数も多いので、冷暖房や照明にかかるエネルギーが大きくなります。
4人家族で快適性を考慮すれば、リビングも十分な広さが求められるため、パワーのあるエアコンが必要です。
気密性・断熱性が低いため
建材や工法にもよりますが、一戸建てはマンションと比べて気密性・断熱性が低い傾向にあります。
マンションのように上下左右を他の家に囲まれていないため、空気が出入りしやすく冷暖房の運転効率が低下しやすい構造です。
さらに一戸建ては屋根・壁が直射日光や雨風にさらされるので、寒さや暑さが伝わりやすいのも難点といえます。
快適に暮らすためには冷暖房が欠かせませんが、運転効率の悪さも相まって光熱費がかさみがちです。
契約アンペア数が大きいため
一戸建てに住む場合、家電の使用頻度が高いことを見越して電気の契約アンペア数を大きくするケースが多いです。
契約アンペア数が大きいほど電気代の基本料金は高くなるため、光熱費の上昇につながってしまいます。
4人家族の水道光熱費を節約する方法

4人家族の家庭に見られやすい特徴を踏まえて、水道光熱費を節約するために見直すべきポイントを具体的な数値とともに解説します。
ガス代の節約ポイント
ガス代の節約ポイントを、給湯器とガスコンロにわけて解説します。
給湯器
給湯器はガス代に加えて水道代にも関係するため、最初に取り組みたい節約ポイントです。
特にガス代の約8割は給湯が占めるといわれているため、高い節約効果が期待できます。
4人家族はライフスタイルの違いで入浴間隔が空きやすいため、以下のような対策で追い焚きの回数を減らしましょう。
- できるだけ入浴のタイミングを合わせる
- フタを活用して浴槽の温度低下を防ぐ
- 浴室の窓やドアをきちんと閉める
- 自動追い焚き機能をオフにする
また、入浴時にお湯の温度を下げたり、浴槽に張る湯量を少なくしたりするのもガス代削減に効果的です。
キッチンで洗い物をする際も、お湯の温度を少し下げてみましょう。給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げると年間約1,430円の節約につながります。
※出典:ガス給湯器|無理のない省エネ節約|資源エネルギー庁
ガスコンロ
ガス代を節約したいなら、以下のような対策でガスコンロの使用時間・頻度を抑える必要があります。
鍋底の水を拭き取ってから火にかける
水分を蒸発させるための余分なエネルギーを削減できる。
火力は鍋底から火がはみ出ない程度に調節する
最も熱効率が良い状態で加熱できる。
電子レンジで野菜の下ごしらえをする
ガスコンロを使うより光熱費を年間1,000円ほど節約できる。
余熱調理を行う
鍋に残った余熱を活用すればガス代を抑えられる。
すぐ実践できる対策なので、ぜひ試しましょう。
電気代の節約ポイント
身近にある家電の使い方を見直すだけでも、電気代の節約につながります。
エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビの節約ポイントを解説します。
エアコン
・設定温度を1℃調整する
・短時間の外出時(30分程度)はつけっぱなしにする
・定期的にフィルターを掃除する
・室外機の周辺にものを置かない
冷蔵庫
・庫内にものを詰め込み過ぎない
・設定温度を「中」にする(年間約1,910円の電気代を節約)
・ドアの開閉回数と開閉時間を減らす
・冷蔵庫は壁との間にスペースをあける
洗濯機
・洗濯機の規定容量を守る
・乾燥機はなるべく使わない
テレビ
・見ていないときは電源をオフにする
・画面の明るさを抑える
・省エネモード(無操作電源オフ機能など)を設定する
古い家電は省エネ性能が低いため、節約を見据えて新しい機種に買い替えるのも一案です。
水道代の節約ポイント
水道代を節約したいなら、以下のような対策で水の使用量を減らす必要があります。
節水シャワーヘッドを使う
快適な水圧を維持しつつ水の使用量を減らせる。
洗濯物はまとめて洗う
洗濯回数を減らせば、年間約4,360円の水道代を節約できる。
洗い物はため洗いを行う
ため洗いを実践すれば、少ない水で食器の汚れを落とせる。
水道代の節約対策も今日から実践できる内容です。
光熱費の節約には契約会社やプランの見直しもおすすめ

電気・ガスに関しては、契約先の会社を乗り換えると、使用量は同じでも電気代とガス代を安くできる可能性があります。
契約を見直す際は、電力会社・ガス会社の料金単価や契約プランに加え、お得なセット割がないかも確認しましょう。
電気とガスをまとめて契約できるセット契約を選べば、セット割引が適用されたり、支払先を1本化できたりするのが魅力です。
日々の使い方を見直して賢く水道光熱費を節約しよう
4人家族は広い家やライフスタイルの違いで水道光熱費が高くなりやすいため、家族で協力しながら節約に取り組むのが大切です。
お風呂・ガスコンロ・冷蔵庫・エアコンなど、日常生活で使う設備や家電の使い方をちょっと工夫するだけでも十分な節約効果を得られます。
手間なく光熱費を節約したい方は、契約会社の乗り換えも検討しましょう。電気やガスの使用量は同じでも、光熱費を大幅に節約できる可能性もあります。

